アスペルガー症候群と共感能力
アスペルガー症候群の人は共感能力が欠如している
アスペルガー症候群の人は、相手の感情を理解することが苦手で、泣いている人や怒っている人を見ても適切な振る舞いをすることができない場合もがあります。
例えば、大切なペットを失って悲しんでいる人がいたとします。普通の人が「辛い思いをしたね」「きっとあなたのような飼い主に巡り合い幸せだよ」など相手の人を思いやる言葉を選ぶはずです。
しかし、アスペルガー症候群の人の中には「よかったね!あんなペットいらないじゃん」など、相手が悲しんでいるという目の前の状況よりも、自分の価値観で対応し、慰めにならない声掛けをしてしまうことがあります。
このように、アスペルガー症候群の人は、人が悲しんでいる理由を聞いても自分自身に関係がないことや興味がないことになると共感することができません。
共感性のないことで孤立してしまうアスペルガー症候群
上記のように人の気持ちに寄り添うことができない人ってどうしても周囲の人から白い目で見られてしまいます。しかし、感情を共感することができないため、自分自身で振り返っても自分の言動の何が悪かったのかを知ることができません。
相手が言葉に出して自分の感情を言ってくれるのであれば、それに共感できるようになれる可能性はありますが、当たり前の感情を口にしない人だっています。
本来、暗黙の了解で察知する感情を口に出して説明される機会は日常生活ではほとんどなく、療育などでスキルを高めていくことが必要です。共感性や共感能力を持っていないと、無意識に人の嫌がることや傷つけることを言ってしまい、周囲から偏見の目でみられてしまいます。その結果、孤立してしまうという負のトライアングルができてしまうのです。
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