アスペルガー症候群の特徴:偏食
アスペルガー症候群の幼児の偏食
アスペルガー症候群を含む自閉症スペクトラムの子供を抱えている保護者の中には幼児期の偏食で戸惑う方が多くみられます。好き嫌いが激しく作ったものを食べてくれなかったり、決まったものしか口にしなかったりなどの特徴が、多くの子にみられると言われています。
幼児期では食材の色や形を変えると食べるなんてこともあるようです。例えば、白いものを食べない子には、ご飯にはふりかけをかけ、お豆腐は最初から出汁をしみこませるなどすると食べる子も少なくないと言われています。また、初めて食べるものには抵抗があり、食べだすまでに時間がかかるなどという悩みを抱えている保護者も少なくありません。
自宅では、個人のスタイルでいろいろ試すことができますが保育園や幼稚園などの集団生活の場になると、他にもさまざまな困難さが生じます。例えば、周囲の子供が気になって食べることに集中できないことや、給食の献立に馴染みのないメニューが出るとお箸が進まないなんていう事態が想定できます。
このような場合、事前に保育園や幼稚園と給食の時の対応について話し合いを持ち改善できるように進める必要があります。
アスペルガー症候群の大人の食事
アスペルガー症候群という病気は治るものではなく、一生この障害と付き合っていく必要があります。しかし、治らなくても社会性に対する訓練を繰り返していくことで上手に障害と付き合い社会生活を営むこともできる障害です。
しかし、幼児期だけではなく大人になっても偏食をやめることができないアスペルガー障害の人だっています。幼児期は保護者がついていて栄養管理をしているのが一般的ですが、大人になって自立していくと食のバランスについての心配が生じます。
無理に食べてもらうことよりも、食に関して興味を持てるような栄養指導や知識の共有などを定期的に行い、少しでもバランスの取れた食事を食べることができるように取り組みことが大切です。一度や二度では効果がなく、継続的に取り組むことが必要です。
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