アスペルガー症候群とフラッシュバック
フラッシュバックとは何か?
フラッシュバックという言葉は多くの人が耳にしたことがあると思います。スラッシュバックと聞くと、薬物依存症の人の幻覚症状であったり、とてつもなく恐ろしいことが蘇ってきたりするものです。アスペルガー症候群の症状にフラッシュバックという言葉を使うことが本当に正しいのか問われることもありますが、この障害を抱えている多くの人がフラッシュバックに似たような症状に苦しんでいます。
アスペルガー症候群の人のフラッシュバック症状
アスペルガー症候群の人は、普通の人よりも学習能力を身に着けることが難しい傾向にあります。人に叱られたり、喧嘩をしている人を見たりするとそれが非常に怖くて仕方がないなんていうことがあります。日常生活を営んでいると当たり前のように目にする光景でも、アスペルガー症候群の人にとっては恐怖心を覚える刺激になることも少なくありません。
一度、覚えた恐怖を何らかの拍子に再び思い出し、現実と記憶の境がわからなくなってしまうことがあります。そのような状況にでは不穏状態あるいはパニックを起こしてしまうことがあります。
しかし、本当に見たままの記憶を恐れているのか、妄想で見た記憶以上の出来ことを思い描いているのかは定かではありませんが、さまざまな出来事が重なりあい、記憶の整理ができなくなってしまっていることも考えられます。
アスペルガー症候群の人のフラッシュバックに対する治療
アスペルガー症候群の人のフラッシュバックへの対応は、薬物による治療と認知行動療法などの精神科で行うような治療が取り入れられます。
まず、トラウマの要因になってしまう小さな出来事を恐ろしいものであるという意識からそうではないものとして認識してもらえるような治療を行います。簡単に言うと、間違った認識を正していきます。認知行動療法を取り入れた治療を行ってもフラッシュバックが消失するまでには長期間の治療が必要になることが予想されます。
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