アスペルガー症候群の特徴:高学歴
アスペルガー症候群の人の中には高学歴者もいる
アスペルガー症候群の人は自閉症スペクトラムの中で知的障害を伴わない人を言います。知的障害を伴わないと言っても、グレーゾーンと呼ばれ知的レベルが低い人もいますが、反対に非常に高いIQを持っている人もいます。
勉強は誰よりもできるし、のみ込みも早い、秀才と呼ばれる人もいます。アスペルガー症候群の人の外見は普通の人と変わらず、勉強もできるのであれば障害を持っているなんて誰も思いません。障害が障害として周囲に認識されないことでも苦労される方もいるのです。
アスペルガー障害と高機能自閉症
アスペルガー障害とは高機能自閉症と言われることもあります。自閉症スペクトラムの診断には、もちろんIQの診断も必要ですが、自閉的傾向の有無やコミュニケーション能力などについても詳しく調べます。
知的障害を伴わない場合でも、自閉的傾向や対人関係において社会生活を営むにあたり不自由さが生じます。どれだけ高学歴でも頭が良くても、人の気持ちを汲み取ることが苦手であったり、その場の空気を読むことができなかったりすることで学校で良好な人間関係を築くことができないことや就職先で信頼関係を築くことができないなどの支障をきたすことが懸念されます。
高学歴化するアスペルガー症候群の人達
高校や大学などに入学するには、入試で良好な成績をおさめると面接の内容が問われないことがあります。特に大学入試では筆記の成績だけで入学できる場合もザラです。
そのため、障害があっても勉強ができる人はハイレベルな大学に入学することができます。障害者が勉強できないのは当たり前だと思われてきましたが、アスペルガー障害のような知能の高い社会性のみの障害の場合には従来までの考えが覆されてしまうのです。
障害者が高学歴であることが悪いことではないのですが、社会からの期待値が高い傾向にあり、就職してから苦労することが想定されます。障害が疑われる場合、早期に専門機関に相談し社会性の習得に励む必要があります。
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