アスペルガー症候群 受動型 特徴

アスペルガー症候群の受動型の特徴

アスペルガー症候群の受動型の特徴

周りからは、もの静かでおとなしい人に見えます。主体性が無く、流されやすいので、グループなどではリーダー格の言う事に乗ってしまいがちです。流されやすいので、普段はおとなしくても、周囲がはしゃぎだして、今ははしゃぐ時だと判断したら、はしゃぐ理由も分からないまま、騒ぎすぎてしまうこともあります。

 

物事に対して問題意識も低い為、善悪の判断がつかないで、皆の意見に流されて良くない行動をとってしまうこともあります。

 

対人関係

自分から積極的に友達を作ろうとはしないのですが、周りの定型発達の人たちが関わってくれるから、友達はいます。集団に馴染みにくい性質なのに、先生や大人たちの言う「皆で仲良くしなさい」という言葉を真に受けて、集団に馴染まなければという意識が強くあります。

 

仲良くするために、敏感に空気を読み、過剰な気配りを見せます。その特徴を他人に利用され、自分を酷使してしまいがちなので、一人でいる時間が必要です。

 

主体性が無い

困っているのに、何が困っているのか分からない。急な問いかけをされると、行動が出来なくて固まってしまうため、反応が乏しく見えます。問題が起きた時に、周りの人が「困っている?」と聞いても、何に困っているのか分からないから、手助けを求められない。

 

体調が悪くても自覚が無いから、「顔色が悪いよ。大丈夫?」と聞かれても、自分がしんどいのか元気なのかもわからない。だから「大丈夫?」と聞かれると「大丈夫」と答えるし、「しんどいの?」と聞かれると「しんどいよ」と答えてしまう。受動型には、そのような主体性の無さがあります。

 

自分のことが自分で解らない、自己主張が下手です。自分の意見を言葉で表現出来なくて、会話中は聞き役に回ることが多い受動型。相手の話も真に受けやすいので、愚痴や望みを聞くと、それを良い方向に変えてあげなければと頑張りすぎます。その結果、騙されることや体を壊すことも多くあります。

 

こだわりはある

主体性が無くて、誰に何を求めたらいいのか、そもそも求めるものが分からない受動型にも、強いこだわりはあります。

 

言葉で言い表さないので、普段から他人に伝えることはなく、そのこだわりは、他人には分かりにくい。ふとした他人の言動が「気にくわない」と激怒したり、好きな食べ物を食べ続けるなどの行動から、こだわりが分かります。誰にも言わずに、好きなものを集めていたり、黙々と好きなことに取り組んでいることもあります。

 

対人関係でも、人に対して愛着を持っています。仲良くしていても好意が顔に出ないし、別れがあって悲しくても、言葉や顔に出ないだけです。そして、いつまでもその人のことを覚えています。

 

受動型は素直で優しい

受動型の場合、周囲の人間関係によって人物像が変わります。主体性が無いので、集団に引きずられると、悪意が無くても悪いことしてしまうことがあります。他人の言う事を素直に聞いて受け止めてしまうので、利用され騙されやすいのです。

 

逆にボランティアグループなどでは、他人の役に立って感謝されます。周囲の人たちに合わせすぎて、行動する為、心身共に激しく消耗します。その自分自身の異常に、本人は気付かずに気配りを続けて、体調を崩してしまうことがあります。

 

周囲の人が気付いたら、一人になれるところで休憩するように勧めてください。そして、本人は、そのような特徴があることを知って、自己防衛できるスキルを身につけましょう。

 

※関連カテゴリー:受動型アスペルガー症候群

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