アスペルガー症候群 こだわり

アスペルガー症候群とこだわり

アスペルガー症候群とこだわり

アスペルガー症候群の人の特徴の1つとして、こだわりがあります。こだわりがあるアスペルガー症候群の人は、非常に多いです。おそらく、ほとんどの人がこだわりが強いのではないでしょうか。

 

こだわりというと、アスペルガー症候群の人に関わらず、私たちも少なからず持っているでしょう。毎朝あるメニューを口にしないと元気が出ない、とか。試合の前には必ずある物を身に付けないと落ち着かない、とか。決まった色のものばかり持ちたがる、とか。

 

ですが、アスペルガー症候群の人のこだわりは、それらとは少し違ってきます。

 

アスペルガー症候群の人のこだわり

アスペルガー症候群の人のこだわりは、一種の不安の表れ、でもあります。アスペルガー症候群の人は、自分の気持ちを表現したり、感情をコントロールすることが苦手です。また、感覚が過敏な人が多いため、不安な気持ちになりやすく、その気持ちをコントロールしようとするために、こだわりという形で表れるということがあります。

 

アスペルガー症候群の人のこだわりは、変化が苦手です。そのため、「いつもと同じ」を求める傾向にあります。こだわりは特定の物事に執着するという意味に捉えがちですが、アスペルガー症候群の人の場合は、いつもと同じが好きで、いつもと同じを再現しようと、いつもと同じ物にこだわったり、いつもと同じ動作にこだわったり、ということになります。

 

青が好きで、いつも青を選んでいる、だからいつも青じゃないといけない、急に赤に変わると不安になるのです。こだわりが思うようにいかないと、激しい癇癪につながることもあります。

 

こだわりは周囲の人も付き合ってあげないといけないことも多く、やめさせたくなりますが、無理にやめさせると激しい癇癪につながるだけでなく、本人の不安感が増してしまい、余計に精神が不安定となってしまいますので、こだわりは出来るだけ本人の好きなようにさせてあげたり、また、本人の気持ちが非常に安定しているときに、そのこだわりを周囲が合わせやすいような、別のこだわりと形を替えられるように、さりげなく移行させてみるのも、1つの対策でもあります。

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