アスペルガー症候群 顔つき

アスペルガー症候群の顔つき

アスペルガー症候群の顔つきの特徴

一言で言い表すと「無表情」です。定型発達の人たちからは「能面顔」「鉄面皮」「何を考えているか分からない」などと評されます。一人でいる時は無表情でも良いのですが、他人との会話中も無表情では、会話の雰囲気も堅苦しくなります。話している相手に、「怒っている」と誤解されることもあります。

 

本人は怒っているわけでもないし、話を聞いて心が動いていないわけでもない。心の動きが顔に出ないだけなのに、無意識に相手を不愉快な気持ちにさせているのです。

 

笑顔の練習をする

アスペルガー症候群の方は表情に気を付ける必要があります。本人は、自分が無表情だと気付いていません。定型発達の場合は、話に合わせて自分の気持ちが自然に表情に表れるのだそうです。アスペルガー症候群の場合は、表情が自然には出てきません。ですから、意識して表情を動かすことが必要になります。

 

本人が気付いていなくても無表情なので、周囲の人達から、「愛想が無い」と言われ、「笑顔の練習をしなさい」と指摘されます。鏡を見て、軽く笑顔を浮かべる練習をしましょう。常に軽い笑顔でいるだけで、人間関係がスムーズになります。それでも、うっかりして忘れていると「能面顔でちょっと怖い」などと言われます。定型発達に合わせて生活することは、とても疲れます。

 

笑顔だけではない

他人との感情の共有が難しいアスペルガー症候群にとって、他者との共感を見せる演技は必要です。相手との会話の中で、悲しんでいる言葉が出たら、悲しんでいる表情を作ります。「演技」と言ってしまうと、素直で正直者のアスペルガー症候群が嫌う「欺瞞」になりますが、それは欺瞞ではありません。相手の気持ちへの配慮です。

 

それに、アスペルガーの場合、悲しいことがあっても無表情になりがちで、相手に感情が伝わりません。感情が表出されず、誰とも感情を分かち合えないことは、知らず知らずのうちに、対人関係を軋ませるストレスとなります。

 

言葉や声も工夫しましょう

アスペルガー症候群は話し方にも特徴があります。話が一定のテンションの棒読みになりがちで、単語のアクセントがずれていて、イントネーションが他の人と異なります。会話文に、耳慣れない難しい単語が混じります。相槌も遅すぎたり、早すぎたりとタイミングがずれます。それらは、会話の流れを邪魔して、円滑な会話を続けにくくなります。

 

会話というものは、ただの情報交換ではありません。会話には、声や言葉遣いなどのリズムがあります。それを把握できないのが、アスペルガーの特徴でもありますが、釈迦生活を送るためには円滑なコミュニケーションが必要です。常に、穏やかにゆっくり話す習慣をつけると、会話が滑らかにリます。

 

誰にでも笑顔は必要

上記で、アスペルガー症候群の無表情について、笑顔の練習を勧めましたが、定型発達の方々も笑顔の練習をしている人がいるのです。特に営業職はお客様の好感度を上げるために、鏡を見て笑顔をつくる練習を、毎朝の日課にしているほどです。営業職でなくても、他人に笑顔を向けて、対人関係をスムーズにしている方はたくさんおられます。

 

社会生活を円滑に過ごすために、表情を作るスキルを身につけましょう。

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