アスペルガー症候群の人にはなぜ無表情が多いのか

アスペルガー症候群の人にはなぜ無表情が多いのか

アスペルガー症候群の人にはなぜ無表情が多いのか

アスペルガー症候群の人の表情

アスペルガー症候群の人の印象を聞かれると「無表情」、「怒っている感じ」、「ボーっとしている」、「怖い」、「話を聞いているかわからない」などというマイナスなイメージを抱えている人も少なくありません。本人たちは、そのようなつもりはないはずなのに、どうして無表情に見えてしまうのでしょうか。

 

それは、いくつかの理由があります。アスペルガー症候群の人の中には、自閉的傾向があり対人関係が苦手な人もいます。初対面の人と話をすることに抵抗がある人や、他人に心を開き楽しい会話ができるまでに長期の時間がかかる人も少なくありません。

 

また、人の目を見ることさえ難しい人だっています。人への恐怖心や苦手意識が表情を硬くしていることが考えられます。また、他にも何かに集中している時や慣れない環境に置かれた時なども無表情で落ち着きのなさが表れるかもしれません。

 

 

アスペルガー症候群と感情

アスペルガー症候群の人の表情が乏しいという特徴は否定できませんが、嬉しいときや楽しい時間を共有して喜び合うことで次第に表情も和んでくるはずです。早期にアスペルガー症候群の診断を受けてた子供たちは療育などでリトミックを行ったり、SSTを取り入れた治療を行うことで人の気持ちや状況を把握できるような能力を身に着けることができます。

 

人と関わることの楽しさや喜びを実感できることや、人の感情に共感することができるように取り組むことで相手の気持ちを汲み取ることができるようになります。

 

喜びだけではなく、泣いている人の気持ち、怒っている人の気持ち、笑っている人の気持ちなどさまざまな気持ちを学ぶことで状況にふさわしい言葉遣いや行動ができるようになってきます。何度も繰り返すことで少しずつですが良好な対人関係を築けていくことができます。

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