カサンドラ症候群の相談
カサンドラ症候群の症状である自律神経失調症、体重の変動、自己喪失感、混乱や困惑感、罪悪感、抑うつ、パニック障害などは、精神科を受診して服薬とカウンセリングの治療を受けたら軽減します。
でも精神科の治療は、根本的な解決にはならないのです。夫婦という濃い人間関係で感情の共有が出来ない、コミュニケーションが取れないというストレスが原因なのですから、その悩みを相談して適切なアドバイスをくれるところが必要なのです。
相談するところは
人工の多い都会では、カサンドラ症候群の女性で集まって悩みを分かち合い助け合う自助会があります。カサンドラ症候群の概念が出来てからまだ日が浅いので、地方にはできていません。これからの有志の活動が必要です。
また、夫がアスペルガー症候群であることを誰にも相談できないで、ひとり悩んでいる女性には、広告やインターネットで調べてカウンセリングを受ける方もいますが、カウンセリングは民間資格や無資格でもできる為、詐欺や押し売りも横行しています。不勉強な素人のカウンセリングを受けて症状が悪化する人もいます。
カウンセリングは、必ず病院で「心理療法士」の資格を持っている専門家から受けてください。
ある精神科医師は
カサンドラ症候群でうつ病になった女性は、精神科医師から「離婚したら治る」と言われました。その言葉通りに離婚したらうつは治り、今は生き生きと活動的に過ごしています。
カサンドラ症候群は離婚するか別居するのが最良の方法とされていますが、お互いがそれで生活できれば、それも良い方法です。しかし、離婚と別居によって生活が困窮すれば、精神的症状の改善は望めません。カサンドラ症候群の苦痛を相談できるところと適切なカウンセリングがあれば、離婚や別居に至らなくてすみます。
自助会を活用しよう
カサンドラ症候群の経験者や現在悩んでいる人たちの自助会があれば、少々遠方でも参加することをすすめます。今まで誰も解ってくれなかった自分の気持ちを聞いて共感してもらい、具体的な助言をもらえるからです。
夫とのコミュニケーションの取り方の工夫、自分の立ち位置の考え方、定型同士の友人夫婦との付き合い方など、日常生活の細かいところもアドバイスを得られます。アドバイスがもらえなくても一緒に考えてくれる人たちがいることは心強いものです。
自分次第
カサンドラ症候群による身体的精神的症状は辛いものです。離婚や別居も良い方法です。相談できる場所があれば相談して、精神科のカウンセリングを受けながら夫婦でいるのも良い方法です。しかし、アスペルガー症候群の夫との付き合い方を決めるのは自分です。後悔の無い選択をしましょう。
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