カサンドラ症候群の治療

カサンドラ症候群の治療

カサンドラ症候群の治療

カサンドラ症候群の症状は主に、自律神経失調症、体重の変動、自己喪失感、混乱や困惑感、罪悪感、抑うつ、パニック障害などです。最初は症状が出る理由が分かりません。おそらく、自律神経失調による動悸で循環器科に行く、体重が落ちたから胃腸科に受診するなどの、身体症状を訴えて受診をすすめていくでしょう。精神科受診に至るまでには、かなりの数の病院の診察券が溜まっていると思います。

 

精神科では、医師があなたの症状と現在の環境や生育歴などを聞きます。症状を抑えるために精神安定剤や睡眠導入剤が処方されるかもしれません。治療の始めは、服薬と医師か心理療法士によるカウンセリングが主になります。医師がカサンドラ症候群を知っていれば、家庭環境の話を聞いて気が付いてくれます。そして夫も受診しなさいとすすめてくれます。

 

服薬でも

カサンドラ症候群は愛情が伝わらないコミュニケーションが取れない寂しさとストレスから発症します。ですから、服薬をしても根本的な解決にはならないのです。家庭にはコミュニケーションが難しい夫がいて、症状の原因であるストレスは増します。

 

自分で夫が原因だと気付けば、受診の時に医師に相談することもできるでしょう。しかし、家族のいる女性は、原因は夫とコミュニケーションを取り切れない自分だと思いがちです。状況は改善されずストレスはたまるばかりです。

 

夫を病院へ連れていく

自分の症状が気になってネットで検索をして、夫がアスペルガー症候群ではないかと気付いた時、医師に相談して夫の受診も進められた時、当の夫を精神科に連れて行かなくてはなりません。夫を説得して一緒に病院に受診できた。夫がアスペルガー症候群で自分はカサンドラ症候群だと分かったら、2人へのカウンセリングと治療が始まります。

 

アスペルガー症候群は治るのか

カサンドラ症候群の原因は、夫のアスペルガー症候群ですから、アスペルガー症候群が治ればカサンドラ症候群も治ると思いがちです。しかし、アスペルガー症候群は先天性の脳機能の偏りが原因の高機能自閉症ですから治りません。おそらく夫自身も、自分が他人と違うことを感じながら、社会と折り合って生活しています。

 

もし、妻が症状で苦しんでいることを知って、出来るだけ協力してくれると話し合いが出来たなら、それだけでも妻の症状は軽くなります。

 

※関連ページ:アスペルガー症候群は治るのか

 

夫の協力

アスペルガー症候群は、相手の気持ちを察して配慮してあげることができません。ですが、具体的にどうしてほしいか希望を言ってくれたらできます。例えば妻が「外食がしたい」と言っても何もしませんが「○○に食べに行こう、車を出して」と言ってくれたら、すぐ車を出してくれます。

 

夫婦らしいコミュニケーションも、目と目を合わせて愛をささやき合うことは出来ませんが、隣に座って話を聞くことは出来ます。妻がアスペルガー症候群の特徴を知って行動を変えてくれたら、コミュニケーションは円滑に進みます。

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