カサンドラ症候群の支援

公的機関による支援

カサンドラ症候群は患者数が相対的に少ない為、そこに税金を使うことができず、国や地方公共団体が直接的な支援をすることは難しいと考えられます。ただし、病院を紹介してくれたり、支援団体を紹介しれくれる可能性はあるので、間接的な支援は受けられるかもしれません。一人でどうすればいいか分からずに困っている方は、近くの役所を訪ねてみた方がいいでしょう。

医療機関による支援

大人の発達障害を専門に診てくれる病院もあり、投薬治療やカウンセリングなどの直接的な支援を受けられる可能性があります。ただ、専門家の数はまだ不足していて、十分な支援が確立出来ているとは言えません。しかも、専門医と名乗っていても誤った知識で診療している医師もいるので、よく評判などを調べてから支援を受ける必要があります。

自助グループによる支援

一部地域では、同じ悩みを持った人間が集まって悩みや情報を共有する自助グループが発足しています。自助グループは無料で参加することができ、当事者同士で情報交換が出来るため、非常に注目されている支援の方法です。

しかし、自助グループがあるのは人口の多い都市部や行動力のあるカサンドラ症候群の人が偶然いた地域に限られてしまう為、誰でも利用できる支援ではありません。しかも、グループ内に専門家がいないことがほとんどで、専門性を欠いていたり、トラブルに巻き込まれるケースもあるというデメリットもあります。

今後のカサンドラ症候群の支援

やはり一番の課題は、どこにいても支援が受けられることと、その支援の質が一定であることだと考えられます。どこにいても支援が受けられるというのは、インターネットを利用することで、ある程度カバー出来るかもしれません。しかし、支援の質を高い水準で一定にする為にはたくさんの専門家の養成が必要であり、カサンドラ症候群の場合は時間がかかるかもしれません。

カサンドラ症候群の支援