カサンドラ症候群とうつ病
カサンドラ症候群の精神的症状
カラサンドラ症候群の症状は、身体的症状と精神的症状の二つに分けることができ、この精神的症状の中にうつ症状があります。うつ症状はカサンドラ症候群の中でも代表的な症状で、多くの人に見られる症状です。
鑑別診断が難しい
うつ病は様々な理由から発症する病で、人によってその理由は違います。その為、うつ病の場合は診断名よりも発症した理由の特定が重要になります。しかし、カサンドラ症候群の鑑別診断は難しい為、多くの人が「うつ病」という診断だけされ、抗うつ薬による投薬治療だけを受けることになってしまいます。
この治療に全く意味がない訳ではありませんが、原因となる配偶者のアスペルガー症候群にアプローチしなければ、根本的な治療にはなりません。よって受診する際は、カサンドラ症候群やアスペルガー症候群の知識がある専門医のいる病院に行くことが必要です。
有効な治療法
カサンドラ症候群によるうつ症状に有効な治療法としては、投薬治療以外にカウンセリングがあります。特にカウンセリングが有効であり、夫婦二人で受けることが重要です。
カサンドラ症候群の原因は、アスペルガー症候群の配偶者と情緒的な相互関係を上手く築けないことにあります。しかし、アスペルガー症候群の人とのコミュニケーションは、健常者とのコミュニケーションと方法が違うだけであって、不可能な訳ではないので、通訳のように両者の間に専門家を入れてコミュニケーションを図れば、良好な関係を取り戻せるケースも多くあります。
その他にも、認知行動療法やアスペルガー症候群・カサンドラ症候群の正しい知識を得ることで、うつ症状を改善させることも不可能ではないので、最初から夫婦二人で受診することが難しければ、どちらか一方が受診するだけでも効果はあります。
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