カサンドラ症候群と共依存
カサンドラ症候群の人は高確率で共依存
そもそもカサンドラ症候群になってしまう人は、アスペルガー症候群である配偶者に一定期間尽くしてきたことで、限界を超えてしまい発症しています。この限界を超えるまで相手に尽くしたり、我慢してしまうことは、二人の関係が共依存である可能性が高いことを示しています。
なぜなら、普通の人であれば相手から依存されると、途中で耐えきれなくなり逃げてしまいます。それに対して、体調を悪くするまで耐えてしまうのは共依存だからと考えられます。
共依存ではカサンドラ症候群は治らない
カサンドラ症候群は自分だけの問題ではありません。配偶者との二人の問題です。その為、治療するには自分自身だけではなく相手にも変わってもらう必要があり、二人の関係性も変えていく必要があります。しかし、共依存の場合はお互いに依存しているのはもちろん、その関係性にも依存しているので、カサンドラ症候群の治療が全く進まなくなってしまうのです。
アスペルガー症候群より共依存が問題
一方がアスペルガー症候群だからといって、もう一方が必ずカサンドラ症候群を発症するわけではありません。幸せに暮らしている夫婦もたくさんいます。それでは、何故カサンドラ症候群を発症する人と発症しない人がいるのでしょうか。その理由の一つが共依存です。共依存の人は、関係の変化を嫌います。「依存されていること」に依存しているからです。
この場合、不満があってもそのことをぶつけずに相手を受け入れ続けてしまいます。これでは相手も過ちに気付くことが出来ませんし、受け入れている方はどんどん疲弊していきます。これではいつカサンドラ症候群を発症しても不思議ではありません。もちろん配偶者がアスペルガー症候群であることは大きな原因ですが、カサンドラ症候群は自分自身の性格や相手との歪んだ関係性によって発症するのです。
カサンドラ症候群を発症しないためには、お互いの価値観を知り、妥協点を見つけていくことが大切です。その為にはまず共依存の状態から脱することが先決なのです。
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