カサンドラ症候群と離婚
離婚も一つの選択肢
カサンドラ症候群を発症している場合、原因となる配偶者と距離を置くことが有効な治療の一つであると考えられます。よって、離婚が治療法の一つとなり得るのです。実際、離婚によってカサンドラ症候群が改善した例もあります。
自分の体や心が壊れてしまっては、自分だけでなく家族も幸せにはなれません。時代は変わり、価値観は多様化しています。昔のように何が何でも一生添い遂げなければならない訳でもありません。自分や家族の幸せを考えた時、離婚した方がいいのであれば、離婚という方法も十分に考えられるのです。
しかし、相手が離婚に同意しない場合は裁判になる可能性もあります。配偶者がアスペルガーというだけでは離婚できないので、その場合は証拠を用意したり、弁護士を雇ったりする必要があり、経済的リスクや精神的ストレスを負う覚悟が必要になります。
別居という選択肢
配偶者と距離を置く方法として別居という方法もあります。実家に帰った経験などがある人も多いかもしれません。ただ、別居をすると1年以内に約7割の夫婦が離婚してしまうというデータがあります。特にカサンドラ症候群で悩んでいる場合は、別居を何年したところで相手のアスペルガー症候群が治る訳ではないので、再び同居に戻ることを考えている場合、別居はあまり有効でないかもしれません。
離婚を防ぐには
それでは、カサンドラ症候群の人が離婚せずに治療するにはどうすればいいか。
最初にやるべきことは、専門医のいる病院を受診することです。まずは、どちらか一方だけでもいいので受診しましょう。最終的には夫婦共に受診することが理想です。専門家のカウンセリングを受けて、自分のことや相手のことを正しく理解することが婚姻関係を持続させるのに重要です。
ここで気を付けなければならないのは、精神科ならどこでもいいという訳ではありません。医学という世界は非常に広く、一人の医師が全てを網羅することは出来ません。特に発達障害やカサンドラ症候群という診断の難しい病気の場合は、医師の知識によって診断と治療にかなりの差が出てしまいます。きちんと専門医のいる病院を調べて受診しましょう。
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