アスペルガー症候群の自立支援医療
アスペルガー症候群が原因で精神科通院が必要になった場合、治療が長引くと医療費の負担が大きくなります。医療費の負担軽減の為の制度が「自立支援医療」です。自立支援医療とは「心身の障害を除去・軽減するための医療について、医療費の自己負担を軽減する公費負担医療制度」です。制度を利用できる疾患は規定されていて、アスペルガー症候群は「心理的発達の障害」に該当します。
手続きの方法
病院側から教えてくれて書類を整えてくれる場合と、自分で調べて病院へ相談する場合があります。自立支援医療費(精神通院)支給認定申請書、市町村民税等調査同意書、健康保険所の写しが必要です。通常は、同時に精神障害者保健福祉手帳も申請します。
自立支援医療費の有効期限は1年間なので、治療が長引いている人は、毎年更新手続きが必要です。
医療費について
原則1割負担になります。所得が低い人には上限額が設定されます。生活保護世帯は0円、市町村民税非課税世帯は5000円まで、非課税世帯で障害基礎年金2級のみが所得の世帯は2500円までです。
継続的に高額の医療費を払う人は、市町村民税が2万円以下の世帯は5000円まで、20万以下なら10000円まで、20万以上の世帯は20000円までの上限があります。
例えば、精神科デイケアを毎日利用すれば医療費は継続的に高額になりますから、自立支援医療制度を利用できると助かります。
自立支援医療のデメリット
例えば、精神障害者保健福祉手帳の申請をためらう人がいます。理由は「精神障害者だと思われたくない」です。自立支援医療も同様で、窓口で支払いをするときに偏見の目で見られたくないという理由で申請をしない人がいます。治療には時間とお金がかかりますから、治療に専念するために自立支援医療制度の利用をおすすめします。
付き合っていく
アスペルガー症候群は先天性の脳機能の偏りによるコミュニケーションの難しさが問題ですから治りません。治らないのですが、知って付き合うことは出来ます。自立支援医療制度を利用して精神科の医療サービスを受けて生活を自立させ、自分の生き方を見つけましょう。
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