アスペルガー症候群はいじめられやすい?

アスペルガー症候群はいじめられやすい?

アスペルガー症候群はいじめられやすい?

アスペルガー症候群はいじめの被害に遭います。しかも、いじめはエスカレートします。なぜなら子供同士のコミュニケーションが上手に取れなくて、周囲にも関心が無いので、いじめられても言葉で助けを求めることが難しいからです。

 

近年、メディアで話題になって、ようやく学校側も発達障害の子が普通学級で馴染めなくていじめられていることを考え始めましたが、対策はおぼつかない状況です。

 

親が適切なサポートを学校側に求められれば良いのですが、親も発達障害を知らなくて子供に無理解だった場合、子供はひとりで耐えることになります。

 

いじめられる理由

動機はアスペルガー症候群独特です。

 

同級生たちと話がかみ合わない、同級生が話しかけても反応しなかったから無視したと思われた。体の動かし方がちょっとおかしい。興味が偏っていて話題が共有できない。同級生の話に共感もできない。机の整理整頓が出来ていない。体育の時のチーム戦で足を引っ張ってしまった。係りの仕事が出来なかった。いきなり大声を上げたり、急にいなくなったりと驚かされることもしばしばです。

 

大人社会から見れば、そんな大人はつきあいにくいだけですが、学校という場所においては集団の輪を乱す異質な存在です。

 

やんちゃな子はかまって反応を楽しみ、真面目な子は行動を変えさせようと叱ってみるのですが、一向に変わらないアスペルガー症候群の子にイライラがつのって、いじめがはじまります。

 

あなたは悪くない

上述の行動がアスペルガー症候群によるものだと、学校から子供たちに説明があれば、いじめはなくなって、お互いを理解できる可能性があります。しかし、義務教育の学校では、説明が出来ても発達障害の指導が出来なくて困っている状況です。

 

見た目は全く同じでも脳機能の偏りによって感覚も感性も運動機能も違う子供だと、同級生たちに分かってもらっても、いじめによってこじれた人間関係を良好にするのは難しいものです。

 

いじめられないように前もってカミングアウトしても、同級生との間はぎくしゃくします。仲良くするのは難しいですが、同級生たちに何を言われたとしてもあなたは悪くありません。

 

学校は通過点

前述しましたが、学校は通過点にしかすぎません。いじめられて行きたくなければ、行かない選択肢もあるのです。いじめられても学校に馴染もうとする努力も良いとは思いますが、定型発達という多数派の中で発達障害は少数派です。少数派には少数派の生き方があります。

 

好きなことを見つけよう

皆と同じ行動を求められる集団生活が難しいアスペルガー症候群には、自分の興味を追求できるという長所があります。自分の好きなことがある人は、それをテーマにして一生を過ごすこともできます。

 

最近では、学校でいじめられたアスペルガー症候群の子が、せっかくの才能を生かす機会を逃さないように支援する活動も広がってきています。いじめられても恐れないで、長所を伸ばしていきましょう。

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