アスペルガー症候群と暴力
アスペルガー症候群の人は暴力をふるう?
最近の重大な事件の中に、アスペルガー症候群の人が関与しているものがいくつかありました。そのような事件が起きると、アスペルガー症候群の人はみんな暴力的であり乱暴な人だという間違った価値観を持たれてしまいます。現在でも、アスペルガー症候群の人は自分の感情を抑えることができないから突発的に何をするかわからないと言われることもあります。
アスペルガー症候群の人が必ずしも暴力的とは限らず、とても優しい気質を持つ人だっています。障害者=犯罪者ではなく、健常者だって大きな重大事件を起こしています。事件や事故にアスペルガー症候群の人が関わっていたとしても、決してすべての人がそれに当てはまるとは限りません。
アスペルガー症候群と葛藤
アスペルガー症候群の人は、自分の思い通りにいかないことや初めて行く場所では多少パニックになってしまうことがあります。子どもではパニックに陥り暴れたり泣きじゃくったりすることも少なくありません。
大人であっても、馬が合わない人と会うと暴言を吐いたり暴力的になってしまうなどということもありますが、一般の人でもあり得ることですよね。アスペルガー症候群の人は社会生活を営むにあたって、さまざまな面で納得のいかないことや人よりも欲求を抑えるために我慢しなければならないこともあります。
外では、黙って耐えても家庭内では心を許し、暴言や暴力的な態度をとることもあります。特に思春期では自分自身との葛藤が生じてくるので家族も接し方を考える必要があります。
普通の子供でも思春期を迎えると対処が難しいのですが、アスペルガー症候群のような発達障害の子供を抱えると尚も悩むことがあるはずです。しかし、家庭内でどうすることもできない状況や家族が疲れ果ててしまう前に専門の医療機関に相談し、適切な対処を行う必要があります。
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