アスペルガー症候群には天才が多い？

アスペルガー症候群の人を障害者として扱う一方では、「天才」と呼ばれることもあります。凡人にはない優れた才能や能力を持って産まれてきた彼らの生き辛さは天才すぎるからだという人もいるほどです。

アスペルガー症候群は別名天才病とも呼ばれており、有名人や著名人、芸術家、専門家に多く存在します。昔は、アスペルガー症候群という障害の定義がなかったため天才として世に送り出された人もたくさんいます。

特定分野に才能を持ったアスペルガー症候群の人でも、外見は普通の人と変わらないので他人からは常識的なことは当たり前にできると誤解されてしまうこともあります。誤解というよりも、「天才」という人への勝手な思い込みがそうさせてしまっているのかと思います。

アスペルガー症候群を持っていて天才と呼ばれている人の多くは、人間関係が苦手であったり、出かけることを億劫に感じていたり、常識がわからなかったりと凡人に兼ね備えられているものがない障害とも言えます。

発達障害の中でもサヴァン症候群は天才病ということで世界の多くの国が注目しています。また、精神疾患である統合失調症を天才病と呼ぶ人もいます。凡人が「天才」と呼ばれると嬉しいと思いますが、天才と呼ばれる人はそれなりの生き辛さや苦悩を抱いて生きているのかもしれません。

知的障害や精神障害などのいくつかの病気を天才病と呼ばれたり、几帳面でまじめすぎる人が発症する病気だと言われているものもあります。人よりも真面目だったり几帳面だったり、優れた才能を持っている人は比較的精神疾患を患う割合が高い傾向があります。

また、発達障害を抱える人の中には優れた才能や過敏な神経を兼ね備える人が多いという事実もあります。人にあって自分にないもの、自分にあって人にないもの、それぞれ異なりますが、いずれにせよ自分自身と上手に付き合っていくことが大切です。