アスペルガー症候群と不登校の子供

アスペルガー症候群と不登校の子供

アスペルガー症候群と不登校の子供

文部科学省の公表では、アスペルガー症候群の子供は不登校になりやすいそうです。コミュニケーションが難しく集団に馴染みにくいために、いじめの対象になりやすいのです。

 

いじめられて学校に行かなくなり、そのまま大人になっても引きこもっている人もいて、社会問題として扱われています。

 

※関連ページ:アスペルガー症候群はいじめられやすい?

 

アスペルガー症候群の子供が不登校になる問題の根底にあるのは、アスペルガー症候群は見た目が全く普通であるのに、脳機能の偏りによって感覚も感性も運動機能も定型とは違っているということです。見た目が同じだからといって「皆同じ」の集団生活を強要されると、集団から浮いてしまってついていけないのです。

 

不登校の子の割合

統計用語では、不登校とは「何らかの心理的、情緒的、身体的、あるいは社会的要因・背景により、児童生徒が登校しない、あるいはしたくなともできない状況にある者。ただし病気や経済的な理由によるものを除く」と定義されています。

 

不登校の理由に発達障害が疑われる場合は、学校側から医療機関や専門機関への受診をすすめています。

 

ある不登校経験者の話

ある40代後半の男性は、小学校時代に不登校でした。大人になっても式典にボロボロのGパンで来る。急な問い合わせにパニックを起こして大声を出す。皿の並べ方一つにもこだわる。絵を書き始めると周囲に全く無関心になる。判断力が必要な仕事は出来ないけど、具体的な指示がある単純な仕事はできる。落ち着きは無いし、感情的だけど気のいい素直なところもある。彼は典型的なアスペルガー症候群です。

 

不登校の原因はいじめとも言われていますが、環境を変えて母親の実家に預けられていた時期もあります。不登校だったため、アスペルガー特有の記憶力や偏って優秀な成績を見せることは無く、大学生からは地元を離れて独り暮らしをし、就職も結婚もしました。

 

彼は不登校の傷を引きずった、アスペルガー症候群の大人が陥りがちな劣等感の塊ですが、自立した大人です。不登校だからといって、将来は暗くないのです。

 

フリースクールの活用

不登校の子が自分のペースで学習と交流が出来る場として、フリースクールがあります。いままでフリースクールは義務教育とはみなされていなかったので、フリースクールに通うということは、学校に行けない落ちこぼれという偏見があります。今はフリースクールに通いながら学校への通学を目指すのが主流です。

 

しかし、先の国会で「多様な教育機会確保法案」が提出され、いずれはフリースクールも義務教育制度に組み込まれる予定です。集団生活を強要する学校に行かなくても、通学していると認められるのです。

 

学校だけがすべてではない

不登校から劣等感を持ち自己否定する子がいます。学校に行かなければならないのに行けない自分を見られたくなくて、大人や同年齢の子が怖くて引きこもっている子がいます。学校なんて通過点です。学校の先に人生があります。自分が何に興味を持って、何がしたいかを知りましょう。それは学校よりも大事な夢です。

スポンサーリンク