アスペルガー症候群と学校生活
アスペルガー症候群の人が学校生活を送るには
小学校、中学校、高校と進むにつれて入学し進級を繰り返し卒業していきます。アスペルガー症候群の子供も他の子供と同じように年齢を重ねていきます。アスペルガー症候群の人が学校生活で苦労することは人間関係だけではなく、環境の変化に適応することも大変です。
例えば、進級しクラスが変わるとお友達や担任の先生も変わってしまいます。進級することでこれまで使っていた決まったトイレや靴箱、座る椅子や机も変わってしまいます。
普通の人にとっては小さな変化でありどうでも良いことかもしれませんが、アスペルガー症候群や自閉症スペクトラムのこだわりの強い障害を抱える人にとってはそれが大きな問題となることも少なくありません。
小さなことで不安になってしまうアスペルガー症候群の人が、新しい環境で慣れるまでは少しの融通を許すことも必要になりますが、逆にこの機会を利用して学習してもらうような対応も必要になります。ストレスを避けるだけではなく、少しずつ慣れることも適応能力を養うことに繋がり、担任の先生や特別支援の先生と協力し一貫した教育と支援を行う必要があります。
進学や就職など進路においても慎重な対応が必要
普通の人もアスペルガー症候群の人も同じく、中学校や高校の卒業を目前にすると進学をするか就職をするか選ぶ時期を迎えます。この大事な時期を本人が「大切な時期」として認識し、自分のやりたいことや目標を明確にすることができたら良いのですが、必ずしも自己決定ができるとは限りません。
自分のやりたいことを見出すことができない時、本人を責めるのではなく親身になって話を聞くことや、少しでも興味のあることやできそうなことを助言してみるなどサポートしてみると良いかもしれません。こればかりは、周りが焦ってもどうすることもできないので、本人のやる気を引き起こせるように、就職説明会や学校見学などに参加してみることをおすすめします。
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