アスペルガー症候群と犯罪
アスペルガー症候群の人は犯罪率が高い?
一般の人とアスペルガー症候群の人では犯罪者になるリスクは違うのでしょうか?世間ではアスペルガー症候群の人は、キレやすく犯罪者になりやすいというような印象を持たれていますが、実際はそのようなことはありません。
アスペルガー症候群の人は障害の特色上、人ほど上手に物事を理解することができないことや柔軟性にかけるということで苦労される点も多々あります。そのため、パニックに陥ることや感情をコントロールすることができないこともあります。しかし、だからと言ってそれが犯罪に結びつくケースはそれほど多くないと言われています。
アスペルガー症候群の人が普通の人よりも犯罪者が多いという認識はどうして定着してしまったのでしょうか。
アスペルガー症候群の人が起こしてしまった事件
アスペルガー症候群の人が犯罪に手を染めてしまった事件はメディアや本でも取り上げられています。重大事件の中には確かにアスペルガー症候群の人が関与したものが目立ちます。
多くの人に衝撃を与えた神戸連続児童殺人事件もアスペルガー症候群の疑いがある少年によって起こった事件です。また、みなさんの記憶に新しい佐世保女子高校生殺害事件の被害者も事前にアスペルガー症候群の診断を受けていたことが判明しています。
このような人々の記憶に残るほどの重大事件にアスペルガー症候群が関与していると、同じ障害を持つ人すべてが偏見を持たれてしまうことが否定できません。
普通の子供と同じように学校に通っていても障害そのものもの症状や二次障害に悩まされる中、偏見を抱かれては生き辛いと思います。障害を持っていなくても重大事件を起こした人もいます。ですが、叩かれるのは障害を持っている人が限定されてしまうという現状もあります。障害の有無や学歴、育った環境に左右されることなくその人らしさが尊重される環境が求められます。
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