アスペルガー症候群の割合

アスペルガー症候群の割合

アスペルガー症候群の割合

アスペルガー症候群は軽度であれば「個性」重度であれば他人との会話すら困難になる程の差で特徴がでます。また、他の発達障害や精神疾患との誤診もしやすいため人数の把握が難しく、各調査機関によって割合の数字が変わっています。一般的に割合は100人に1人とも1000人に1人とも言われています。10000人に5人という説もあります。男女比は4:1もしくは3:1です。

 

アスペルガー症候群は遺伝する?

アスペルガー症候群と診断された方の家族には、同様の特徴を持つ人がいる場合があります。遺伝の割合は高いと言われていますが、上述したように特徴の現れ方に差があるために、社会生活ができているために気が付かなかったという家族はたくさんいます。

 

特徴には家族それぞれの興味の持ち方や記憶力、タイプなどの違いがありますが、「こだわりがある」「感情を共有できない」「話が食い違う」などのコミュニケーションの難しさが共通しています。

 

※関連ページ:アスペルガー症候群と遺伝の関係

 

遺伝する確率

アスペルガー症候群は優性遺伝だと言われています。つまり遺伝の確率は高く、両親のどちらかアスペルガーの特徴を持っていなかったとしても、因子を持っていれば子供にも遺伝します。特徴の発現の割合については不明です。

 

アスペルガー症候群を含む発達障害の研究が始まったのは、ごく最近の事ですから情報が足りないのです。身近な人で、アスペルガー症候群ではないかと疑われる人がいるなら、親戚の2〜3代前までの様子を聞いてみると良いでしょう。また、遺伝の確率は20%という意見もあります。

 

はっきりしていない

アスペルガー症候群の特徴があっても、ADHDとの合併や特徴が軽度で気付いていない人、精神疾患と誤診されている人などもいて、割合や遺伝の確率について明確な把握が出来ていません。また、アスペルガー症候群を含めた発達障害が全く見られない家庭もあれば、家族全員がアスペルガー症候群だけでなく、他の発達障害や脳機能障害の特徴を示している家庭もあります。

 

家庭環境ではなく遺伝です

アスペルガー症候群は遺伝する確率が高く、家族や親戚に特徴を持つ人がいる割合も高いのですが、アスペルガー症候群の子供を持つ母親の中には、「育て方を失敗した」と言われる人がいます。それは違います。アスペルガー症候群は遺伝もしくは偶発的な脳機能の偏りですから、育て方が原因ではないのです。

 

アスペルガー症候群の特徴は短所でもあり長所でもあります。その子が与えられた性質を大事にしてあげてください。

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