アスペルガー症候群の症状
アスペルガー症候群にみられる症状
アスペルガー症候群の人に見られる症状は、それぞれの人によって様々であるため、こうである、というように簡単に説明出来ないほど様々な症状があります。
その症状としてまず多くみられるのが感覚過敏です。感覚機能として、何かを見たり聞いたり、匂いをかいだり触って確かめたり、など人は様々な感覚機能がありますが、アスペルガー症候群の人が多く抱えていると言われる感覚過敏という症状は、これらの機能が上手く働かないまま成長してしまっている、というのが特徴です。
感覚過敏の特徴
例えば、普通の音が強い刺激音に聴こえてしまい耳を思わずふさいでしまう、がやがやとした大勢の話し声が全部一度に聴こえてしまい、強い不快感でその場にいられなくなってしまう、何でもない映像が強い刺激となって視界に入り、怖くなってしまう、すべての映像が瞬時に入ってきてしまうため、物を探すことが難しい、ある特定の肌触りが非常に不快で触れない、食べられない、匂いに敏感で誰も気が付かない匂いまで気が付いてしまい、気分が悪くなる、など、感覚における症状は非常に多岐にわたり、日常生活に支障が生じます。
※関連ページ:アスペルガー症候群と感覚過敏
コミュニケーション能力について
また、コミュニケーションに関する症状は、アスペルガー症候群の人は、見通す力の弱い人が多いと言われています。先の予想が上手く出来ず、混乱してしまい、結果パニックに陥ったり、把握が出来ずわからない、ということになってしまいます。相手の求めることがわからず場にそぐわない返事や声かけをしてしまったり、会話の流れの予測が出来ずに見当違いなことを言ってしまったり、突然関係のない話を一方的にしてしまったり、などということがみられます。
その他、付随症状
人との会話以外で、自分の感情をコントロールしたり、発信することも苦手です。そのため、癇癪を起してしまったり、ストレスを発散することが出来ず、他害や自傷などに現れるケースもあります。自分自身の感情を自分で受け止めたり、人に発信することも出来ない人が多いため、支援には工夫が必要です。
身体的な症状
また、身体的な症状に関しては、バランスの悪い人が多く、体幹が弱く姿勢が悪くなってしまったり、バランスがとれず常に体のどこかを動かしてしまったり、また、自分の体の全体像がイマイチつかめず、転びやすかったり、ぶつけやすかったりもします。そのため、運動全体があまり得意ではなく、特に球技などは自分の体の位置が無意識レベルでわかっていないため、上手く動くことが出来ません。
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