アスペルガー症候群 妻

アスペルガー症候群の妻

アスペルガー症候群の妻

彼女がアスペルガー症候群を持っていると知って結婚するのか、結婚してからアスペルガー症候群があると知るのか、この二つは大きな差です。心構えやお互いの両親への気遣いが随分違ってきます。

 

2人で歩む道には、お金の事、仕事の事、家事の分担、出産のこと、育児のこと、育児に絡むお付き合い、地域との付き合い、お互いの親族との付き合いなど、様々な問題が並んでいます。それらを話し合いながら解決していくことは、コミュニケーションが正常に取れていても難しいものです。

 

アスペルガーでお互いの意思疎通や共感もしにくいとあれば、もっと難しい。妻が重度のアスペルガーで、夫が精神的に安定した人なら、夫が中心になって家庭を作った方がいいと思われます。お互いが協力し合えば、トラブルがあっても、乗り越えることは出来ます。

 

受動型がメインな妻

アスペルガーのタイプによって、妻の家庭内の役割が若干変わります。受動型の場合は対人関係に消極的で、判断をするのが苦手です。夫が主導権を握り、家計やお付き合い、育児などの方針を決めた方が良いでしょう。専業主婦では、「電話には出ない」「人が来ても出ない」など、他人との交流が限定できるルールを決めおけば、気持ちを落ち着けて家事に専念できます。

 

決められたことは几帳面にこなせるので、問題は起きにくいです。仕事でも、指示を受けて、決められたチームで決められた仕事を行うだけなら、問題は起きにくく、人間関係も「おとなしい人」で通ります。注意点は金銭面や宗教関係です。受動型は他人に騙されやすいので、気をつけましょう。

 

積極奇異型がメインな妻

積極奇異型が目立つ妻は、夫への愛情表現も積極的で、行動が派手です。積極的に他人と関わって行ってはトラブルになってしまったり、傷ついてしまったりします。家の中も片付かないので、夫は落ち着かなく、妻の言動にも振り回されます。本人は常に一生懸命に、家庭や人間関係を良くしようと努力しています。冷静になって対応してください。

 

孤立型がメインな妻

自分のしていることに夢中になって、家事を忘れてしまったり、手に付かなくなります。怒られると深く傷ついて、引きこもってしまうこともあります。家族が話しかけても気が付かなかったり、聞いていなかったりするので、家族にも寂しい思いをさせるかもしれません。地域や親戚とのつきあいでも、場にそぐわない態度や言葉足らずで反感を買うかもしれません。

 

他人を気にしない妻の行動に、先回りした配慮が要ります。本人は気が付いていないだけで、誰かに迷惑をかけたり悪意は無いということを、しっかり理解しておいてください。

 

一緒に暮らせるか

他人への関心が薄く、感情表現も適切ではなく、不器用で片付けも苦手なアスペルガーの妻と家庭を続けられるかは、夫婦が決めることです。愛情が無いわけではなく、表現の仕方が分からない、もしくは、愛情という感情が分からないだけなのです。社会性が低いから、家庭に絡む社会との付き合い方も分からない。急に奇矯な行動に出るから、びっくりもします。

 

アスペルガーだと知って結婚すると、その行動の理由が、本人のせいではなくて脳機能の偏りであることを聞いて、心構えが出来ます。アスぺルガーだと知って、結婚を止めてしまう人もいるでしょう。その場合は結婚しない方が幸せです。

 

結婚してから、知った場合も、結婚を続けるか離婚するかの問題が発生します。しかし、家庭生活とはどこの家庭でもトラブル続きです。アスペルガーであっても無くても、お互いを受け入れて家庭を築く難しさは、全人類に共通の課題です。

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