アスペルガー症候群 adhd 併発

アスペルガー症候群とADHDの併発

アスペルガー症候群とADHDの併発

「広汎性発達障害」「高機能自閉症」に分類されるアスペルガー症候群には、しばしば、同じ分類に属するADHDが伴います。ADHDとは「注意欠陥多動性障害」のことで、英語の「attention(注意)deficit(欠陥) hyperactivity(多動) disorder(障害)」の略です。

 

ADHDも、アスペルガー症候群と同じ、脳機能の偏りによって現れる行動の特徴です。極端な落ち着きの無さや衝動的な行動、過活動がみられ、集中力が維持できません。次々と物事を始めるのですが、最後までやり遂げることができません。やりっぱなしの散らかしっぱなしにしがちです。

 

ADHDと、コミュニケーションが苦手なアスペルガー症候群が併発すると、言語での説明も無しに、次々と興味が移り変わります。その行動を理解できない周囲の人たちは振り回されます。振り回されるので、集団内では、集団行動を乱す問題児として扱われます。問題児扱いをされて劣等感を抱きがちな本人の気持ちを支える援助が必要です。

 

ADHDの治療法

薬物療法と認知行動療法が主です。薬物療法は、ADHDの衝動的な過活動を抑えるために処方されます。認知行動療法では、ある行動が出来たら、ご褒美をくれるという形で、集団の行動に合わせる練習をします。また、注意が移り変わるのを制限して物事に集中するために、環境を整えます。

 

具体的には、音を減らし、気が散るような物を子供の側に置かないようにします。ADHDは、保育所や幼稚園などで集団行動をするようになると、特徴が目立ってきます。特徴に気が付いた保育士などから専門機関への通所をすすめられます。専門機関で認知行動療法を行い、必要に応じて小児科で薬物療法を行います。

 

アスペルガー症候群との違い

アスペルガー症候群でも、多動や注意欠陥の特徴を見せる人はいます。しかし、アスペルガーだけの場合は、普段は落ち着きが無いようでも、興味を持ったことにだけは持続した集中力を発揮します。

 

落ち着きがなく、人の話を聞けないというADHDとの共通点も、ADHDの場合は、多動が激しくて落ち着いて聞き続けることが出来ないことに対し、アスペルガーは興味のあること以外の話には、集中力が持続しないため多動になってしまいます。

 

注意欠陥の特徴も、ADHDは活動性の高さに注意力が追いついていないのに対して、アスペルガーは単純に気が付いていないという、認知面の問題があります。

 

社会生活

集団に馴染めないという点では、ADHDもアスペルガーも同じです。学校などで集団生活を送るには、本人の特徴を理解した周囲の人たちの援助が要ります。ADHDの特徴が強い場合は、セルフケアを行うための集中力にも欠ける場合があり、その場合は、トイレや食事などにも練習が要ります。

 

ADHDもアスペルガーも、幼いうちに集団行動に適応する練習を行い、心理的なサポートを充分に行えれば、社会生活を送ることはできます。

 

併発も個性

アスペルガー症候群の特徴は、個人差が激しく、一人一人に合わせたサポートを行わなくてはなりません。全くサポートが必要ない軽度から、引きこもって二次疾患を併発してしまう程、追い込まれる人まで様々です。

 

ADHDを併発している場合も、一人一人の個人差は大きく、個人差に合わせたサポートを行う点では同じです。本人も自分にはどのような特徴があるのか知って、自己の行動や考え方をコントロールしながら、長所を伸ばしていく工夫ができると、充実した生活が出来ます。

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