アスペルガー症候群のグレーゾーン

アスペルガー症候群のグレーゾーン

アスペルガー症候群のグレーゾーン

アスペルガー症候群のグレーゾーンって何?

発達障害の疑いがある子どもでも、どの障害に当てはまるのか症状を把握し、合併症はないのかなど診断するまでには時間がかかります。アスペルガー症候群などの自閉症スペクトラムを疑われる場合、知的能力について調べる他、保護者との面会によって自宅での様子を伺います。

 

自閉症スペクトラムは、3歳児検診で発達障害の疑いのある状態すなわち、グレーゾーンのラインにひっかかってしまう子もいれば、幼稚園や認定子供園、保育園などで指摘される場合などがあります。

 

知的能力が普通の子供よりは低いものの知的障害とまではいかない水準にある子やコミュニケーション能力や社会性が若干乏しく、診断するときにアスペルガー症候群とは断定し難いが、普通の子供よりも遅れがみられる場合にグレーゾーンと診断されます。

 

グレーゾーンの子供の支援

アスペルガー症候群の特徴に当てはまるグレーゾーンの子どもたちも、社会性を身に着けることができる療育を受ける対象になります。療育の特徴は、保護者同伴で他の子供たちと交流を深めたり、リトミックを行ったりと集団生活での適応能力を養います。

 

市町村によっても対応は異なりますが、数回〜数十回の療育に参加し保健師や保育士、臨床心理士などによる観察後、医師の診断があります。療育を重ね集団の生活を身に着けることで、幼稚園や保育園あるいは小学校などに入る際、抵抗が少なくてすみます。

 

アスペルガー症候群は、治るものではなく、成人になっても付き合っていかなければなりません。早期に治療をすることで、社会性を良好に身に付けることができます。現在、小学校40人のクラスに1〜2名のグレーゾーンの子供がいると言われています。その子たちが円滑に学校生活を営むことができるように、多くの学校にはヘルパーが在籍しています。

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