アスペルガー症候群と強迫性障害

アスペルガー症候群と強迫性障害

アスペルガー症候群と強迫性障害

強迫性障害とは何か?

強迫性障害とは、無意識に頭によぎる恐怖心や不安感のために、何度も同じ行動を繰り返す症状を主とします。

 

言葉で言うと、なかなかわかりにくいのですが例えば、外出の際にカギをかけたのにも関わらず、何度も何度も確認する行為を言います。カギをかけてドアノブを回してガチャガチャと確認しても、車に乗ろうとすると不安に駆られて戻って再確認するのを毎度繰り返します。「泥棒が入るかもしれない」という不安から自分の中で、ルールを作ってしまいます。

 

例えば、20回ドアノブを回して確認したら大丈夫というルールを作ってしまったら、毎日20回確認するまで出かけられなくなってしまいます。

 

また、途中で誰かと会話をしてしまったら、再度やり直さないといけないなど、強迫観念からの特定の行為を繰り返します。強迫神経症や強迫性障害というように言われています。

 

アスペルガー症候群と強迫性障害

アスペルガー症候群の人も、強迫性障害を併発する可能性を持っています。しかし、アスペルガー症候群のこだわりの強さと強迫性障害の症状は違います。

 

例えば、アスペルガー症候群のこだわりの症状は興味や関心、不安や恐怖のないルールです。しかし、強迫性障害は不安や恐怖心を伴うことが前提とされています。アスペルガー症候群と強迫性障害の同じ行動を何度も繰り返すという点は似ていますが、別の病気なのです。

 

強迫性障害は他の精神疾患を患っている可能性もある

強迫性障害が出現する原因は、強いストレス状態に置かれていることは間違いなく、他の精神疾患を発症するリスクが高い状態です。

 

また、著しく日常生活に支障をきたすような症状が出現している場合は、すでにうつ病や双極性障害などを発症している可能性も否定できません。

 

強迫観念の他に、気分の浮き沈みや睡眠の状況、体重の増減などの状態も把握する必要があります。精神疾患の場合、早期に発見し治療に取り掛かることが大切です。

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