アスペルガー症候群と認知症

アスペルガー症候群と認知症

アスペルガー症候群と認知症

アスペルガー症候群は認知症と似たような症状を持つ

人は年を重ねていくと、これまでできていたことが、できなくなってしまったり、覚えていた記憶があやふやになってしまったり、または忘れてしまったりすることがあります。加齢による症状だけではなく、「認知症(痴呆症)」という病気が原因で症状が出る人も多くいます。

 

認知症と一言で言っても、いくつかの種類があります。アルツハイマー型認知症、脳血管性認知症などさまざまです。しかし、その多くは物忘れが酷くなったり、徘徊をしたり、ご飯や排せつが一人でできなくなったりすることがあります。できない、わからなくなるそれが認知症です。

 

アスペルガー症候群と類似する点は、状況の把握ができなくなることや人の感情を汲み取ることができなくなることがあげられます。また、「今、自分自身がやりたいこと」に対する欲求を抑えることができなくなってしまうのもアスペルガー症候群の症状と類似する点です。

 

でも、1つだけ大きく異なることがあります。それは、アスペルガー症候群は先天性の病気であるのに対し、認知症は後天性の病気であるということです。現在、アスペルガー症候群の症状の緩和や社会進出への取り組みは行われていますが、残念ながら予防することができません。一方、認知症は予防することが可能だということが言われています。

 

認知症の人の中にもアスペルガー症候群の人がいる

認知症の高齢者の中には、若い頃にアスペルガー症候群の診断を受けずに大人になり年を取ってきた人達もいます。

 

アスペルガー症候群とは、近年から注目される障害であり、一昔前までは病院で診断されることなく、ごく普通に社会で生活してきたのです。アスペルガー症候群の診断をされてもされなくても、人とは違ったり、環境に適応することができないため、生き辛さはあったはずです。

 

アスペルガー症候群と認知症は違う病気ですが、合併する可能性があります。どんな病気を持っていても、普通の人と同じように年齢を重ね、認知症という病気を発症するリスクを背負います。

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