アスペルガー症候群を含む発達障害とは何か

アスペルガー症候群を含む発達障害とは何か

アスペルガー症候群を含む発達障害とは何か

広汎性発達障害とは何か

アスペルガー障害や自閉症、学習障害などを総称して広汎性発達障害と呼びます。発達障害を抱える人の中には、知的障害を伴う人もいますが、伴わない人もいます。逆に、非常に高いIQを持つ人さえいます。

 

しかし、高い知的能力を持っていても生きていく上で必要な社会性やコミュニケーション能力などに欠けると社会生活を営むことに困難さが生じてしまいます。

 

広汎性発達障害と呼ばれる人達の障害は知的能力の有無ではなく、一般の人が年齢を重ねるに連れて身に着けていく社会性やこだわり、コミュニケーション能力の有無だと言えます。

 

広汎性発達障害の症状と特徴

広汎性発達障害の症状や特徴の中には、「こだわりの強さ」があげられます。場所、人、モノ、事柄などにこだわる傾向があります。たとえば、学校や電車などで決まった席にしか座らない人もいます。人が座っていても、自分の席だと言い張りトラブルになることも少なくありません。

 

また、場の空気を読むことができないので、人に不快な思いをさせてしまうこともあります。社会で“当たり前”、“常識”だと言われることが身につかないことで排除されてしまう障害です。

 

発達障害の診断は?

広汎性発達障害にはいくつかの障害があります。アスペルガー症候群はもちろん広汎性発達障害に分類されるのですが、この障害は複数の障害を併発することもあります。例えば、アスペルガー症候群と注意欠陥多動性障害を併せ持つ人もおられます。

 

診断は医師によって行われますが、正しい診断を下すには時間がかかると言われています。また、人それぞれ症状は異なり、多動の傾向が強ければ薬物療法を取り入れた治療が行われることもあります。

 

発達障害は、近年市町村が行う三歳児検診でも観察されます。発達障害を疑われる場合は、定期的なカウンセリングや療育などを行い、正確な診断を待ちます。必要に応じて、ケアが行われ、療育手帳の申請を行うことができます。

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