アスペルガー症候群と屁理屈

アスペルガー症候群と屁理屈

アスペルガー症候群と屁理屈

「何となく」では納得できない

アスペルガー症候群には、自閉症のように言葉の遅れはありません。しかし、言葉の使い方や理解の仕方に特異性があり、それがコミュニケーションの障害となることが多いのです。

 

その特異性の一つに、「細かすぎる」という特徴があります。アスペルガー症候群の人は、曖昧さが苦手であったり、先の見通しを立てるのが苦手であったりするので、全てを事前に明確にしておきたいという気持ちが強く働きます。その結果、最初から細かく確認したり、少しでもはっきりしないと質問責めにしてしまったりして、「仕事ができない」、「屁理屈ばかり言う」といった悪い印象を持たれてしまうのです。

 

必ずしも屁理屈ではない

アスペルガーの人は、相手を困らせるのが目的で言葉を発しているのではありません。自分の中にある分からないことを、全て解決しないと納得できないだけなのです。だからアスペルガーの人が発する言葉には、必ずその人なりの論理があります。いくら屁理屈のように聞こえても、実は本人の中では屁理屈ではないのです。そこにはきちんと原因があって、その原因を解決すれば納得することができるのです。

 

急な変更は苦手

アスペルガーの人は、考え方についても急な変更が苦手です。一度意見を決めてしまうと、柔軟に変更することができず、他人の言葉を聞けなくなってしまうことがあります。この場合は、無理に意見を変えさせようとすると、まさしく屁理屈を引き出してしまうことになるので、間違っていても一度意見を受け入れたり、時間を空けてから話すのが有効です。

 

思考パターンを楽しむ

アスペルガーの人の論理展開は独特なものがあり、一理あるということも少なくありません。だから、発せられる言葉の表面的な部分だけで判断するのではなく、何故そのような意見になったのかを楽しむようにすると、アスペルガーの人とのトラブルを減らすことが出来るかもしれません。

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