アスペルガー症候群の適職

アスペルガー症候群は、脳機能の偏りによる感覚と感性と運動機能の違いがあります。従って、出来ることと出来ない事の差が大きく、向いていない仕事に就くとトラブルを起こします。

しかし、向いている仕事に就くと、その人なしでは仕事が進まない程の中心人物になり、会社に大きく貢献します。仕事とのマッチング次第で会社も本人の人生も変わります。得意分野で仕事の場を与えられれば、自分の感性や持続力を生かして人の役に立つ仕事が出来ます。

興味を持った分野を追求することに長けています。

研究職、パソコンのプログラマー、会計士、文章の校正、在庫管理、資料作成、製品組み立てなどが向いています。専門分野が決まっていなくても、興味のあることや手順の決まっていることに向いています。

また、軽度のアスペルガーであれば、専門分野のみの内容の相談業務や、マニュアルに沿った接客も可能です。

マニュアルが細かく設定されていること、トラブルが生じた時に相談できる環境がある仕事が向いています。

営業職、旅行代理店のスタッフやマニュアルの無い接客業などの臨機応変な気配りが必要な仕事、接客をしながらの調理、株式の取引などの、予測や急な変更がある仕事が向いていません。急な変更に想像力がついていかず混乱します。

状況に応じた対応の詳細をしるしたマニュアルがあっても、素早い対応を求められる仕事、たくさんの人へ同時に気を配るような仕事は、特に向いていません。

大人数の中で人間関係を調整しながら働くのが難しいので、あまり人と関わりの無い仕事か、専門分野だけの関わりの仕事を選ぶよう、自分で心がけましょう。自然に専門分野の仕事を選んでいる人は良いのですが、定型に合わせて無理をしている人もいるはずです。

専門分野で個人事業を営んでいる人、職人仕事に精を出している人、長時間労働を避けてあえて非正規社員でいる人など、働き方を自分で選ぶ工夫も必要です。会社でチームリーダーを求められる仕事では、サポートしてくれるスタッフを指名しましょう。

苦手なことを避けて、得意分野に集中すれば、良い結果を出せます。

得意分野で仕事をさせてもらえれば、活躍できるアスペルガー症候群は、仕事で自分の興味を追求する喜びと、社会の役に立つ喜びと、収入によって家族を養えるもしくは生活できる幸せを得ることが出来ます。

向き不向きを知って、活躍の幅を広げましょう。