幼児の積極奇異型アスペルガー症候群
幼児期は友達が多いことも
積極奇異型アスペルガー症候群の人は、他者とのコミュニケーションを積極的に求めます。幼児期の頃は、高度なコミュニケーション能力が求められないので、積極的であるというだけでコミュニケーションを成功させることが出来ます。その為、幼稚園や保育園に通っている頃には問題とならず、むしろ友達が多いということも少なくありません。
よって、本人も自分のコミュニケーション方法は正しいと理解していくようになりますが、学童期に入ると少し高度なコミュニケーション能力を求められるようになります。
その結果、徐々に自分のコミュニケーション方法が受け入れられなくなるケースが増え、成功体験とのギャップからパニックを起こしてしまうことも多いようです。
幼児期のコミュニケーション方法
積極奇異型アスペルガー症候群の行動の特徴として、同じ行動を繰り返すというものがあります。例えば幼児期の子供であれば、幼稚園で泣いている子に声をかけて褒められるという体験をすると、その行動は良い行動であると認識して、いつでもどこでも泣いている子を見つけると声をかけてしまったりするのです。
幼稚園以外の場所や知らない人にも声をかけてしまったりすることもあるので、場合によっては注意されてしまったりするのですが、本人は同じ行動なのに褒められたり注意されたりする違いが判らず混乱してしまうことがあります。
幼児期の失敗を忘れられない
積極奇異型アスペルガー症候群の人は、同じ行動をとっても場面によっては評価が違ってくるということを上手く理解出来ないので、混乱してしまいます。
また、記憶力が高いことも多く、失敗した経験を忘れることが出来ない為、幼児期のコミュニケーションの失敗や混乱を引きずってしまい、コミュニケーションに対して臆病になってしまうこともあります。よって、早い段階から適切な支援をしてあげることが重要です。
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