積極奇異型アスペルガー症候群は嫌われる?
嫌われてしまう要因
積極奇異型アスペルガー症候群は、他者とのコミュニケーションを嫌わないので積極的に話しかけたりします。しかし、人との物理的距離が近すぎてしまったり、相手の望まない話を延々と話し続けてしまったり、場にそぐわない声の大きさで話してしまったりして、健常者に嫌悪感を抱かれてしまうことがあります。
それでも積極奇異型アスペルガー症候群の人は、嫌悪感を抱かれていることに気付くことが出来ない為、積極的にコミュニケーションを取り続けようとして嫌われてしまうことが多いのです。
伝えれば改善できる可能性
積極奇異型アスペルガー症候群の人に悪気はありません。その為、何がどのように嫌で、どのようにして欲しいのかを具体的に伝えれば、言動が修正されることもあります。
ただし、アスペルガー症候群の特徴として曖昧な表現は上手く理解することが出来ないので、「空気読んで」というような抽象的な指摘では言動を修正することが出来ません。伝える際は、「人と話す時は50cmの距離をとって話して」など具体的に伝える必要があります。最初から嫌ってしまうのではなく、コミュニケーションに工夫を加えるようにしましょう。
お互いの理解
積極奇異型アスペルガー症候群の人と上手くコミュニケーションを取るには、本人と周りの人間の双方が障害に対して理解を深める必要があります。例えば、本人側は自分の障害の特性を理解し、最初に相手に伝えてなるべく具体的に指摘してもらえるように促したり、一度失敗したことは繰り返さないようパターン学習したりなどです。
それに対して周りの人間は、コミュニケーションが下手なことに対して寛容になったり、なるべく相手の得意なことを見てあげたりするなどです。
コミュニケーションは双方の歩み寄りによって劇的に改善することが出来ます。実際にコミュニケーションでトラブルを起こしていない積極奇異型アスペルガー症候群の人がいることも事実です。
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