積極奇異型アスペルガー症候群の仕事
アスペルガー症候群はひとりで黙々と取り組む専門職に向いていますが、積極奇異型はチームで行う仕事もできます。
いつも元気が良くて誰にでも話しかけ、上司の機嫌も取るので、顧客や上司に気に入られて可愛がられます。同僚から見ると空気を読まない「うるさい奴」なのですが、うるさいだけで悪意がないので一緒に働くし遊びます。仕事で気に入らないことがあると、大声を出すのでびっくりしますが、笑顔で謝るからびっくりしただけで終わります。仕事は人並みにできるか、積極的に仕事を取ります。
しかし、この空気の読まなさと上司に可愛がられるそつのなさから、社員の間では好悪の感情が明確に別れ、一部の社員からはとても嫌われます。
そつがない
就職活動では、書類も面接も自分をしっかり売り込んで成功させます。入社してからも積極的に仕事をして、自分のペースに上司や同僚を巻き込みます。積極的でも注意が行き届かなくて手落ちが多いのでトラブルメーカーにもなりますが、トラブルの相手にはさっさと謝罪をして仕事をやり直す、立ち直りの速さを見せます。
チームで仕事をするスタッフのうち、リーダーに付いて行くタイプには好かれますが、自分のペースを乱されて見せ場を取られたスタッフからは嫌われます。嫌われても本人は気付かないので、飲み会に呼ばれない程度の仲間はずれで済みます。
仕切りたがる
プロジェクトがあると仕切りたがりますが、手落ちが多く配慮が行き届きません。結局、他スタッフのサポートが入ります。そのサポートに気が付かないので、チーム内で浮きます。積極奇異型のパワーでチームを引っ張っている間は、少々の手落ちも見逃してもらえるのですが、サポートをしてもらってもお礼を言わないし、指摘をされても表面で謝るだけなので、徐々にスタッフとの間がぎくしゃくしていきます。
弱さがある
チームが成り立たない程スタッフとの間がぎくしゃくしてしまうと、その部署にいない時間が増えます。本来の仕事ではない仕事を作って、他部署に逃げてしまうのです。担当部署にいなくても、誰かが肩代わりをして仕事が片付きますが、雰囲気が悪くなるので配置換えの対象になります。小さな会社では、退職せざるを得ない状況になります。
対人関係の距離
アスペルガー症候群の積極奇異型が、他者に積極的に関わって自分のペースに巻き込む仕事ぶりは、成功と失敗の落差が激しいです。一歩引いた適切な対人関係の距離を取る練習をすると、職場のコミュニケーションが取れて居心地が良くなります。
※関連カテゴリー:アスペルガー症候群と仕事
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