アスペルガー症候群のサポートブック

アスペルガー症候群の子供

アスペルガー症候群への認知が高まり、アスペルガー症候群の人に対しての支援も数年前から考えると、かなり進んできています。特に、子供への支援は非常に大切で欠かせない支援であるとされています。

大人のアスペルガー症候群の人の場合は、すでに成人として確立されているので、それまでの過程の中で、自分なりに生きやすくするためのコツをすでに掴んでいたり、悩んでいる人の場合でも、自分がアスペルガー症候群であると知ることで、自分で勉強して、その後の生き方を模索することも出来ます。

ですが、子供の場合は、自分でそれを行うことが出来ません。なぜ自分が周囲とうまく付き合えないのか。なぜ自分は頻繁に注意されたり嫌な思いをしたりするのか。なぜ上手くいかないことが多いのか。それを自分でもなぜなのかわからず、またどう乗り越えていったら良いのかもわからず、心に深い傷を負ってしまうことも少なくありません。そして、子供のときに受けた傷は、その後の人生に大きく影響する可能性が非常に高いです。

そのため、アスペルガー症候群の子供への支援は絶対に欠かすことが出来ないのです。

アスペルガー症候群の子供への支援方法

では、どんな支援をすれば良いのでしょうか。

アスペルガー症候群の子供への接し方は、おそらく、その子の親、もしくは専門のサポート機関が熟知していることでしょう。アスペルガー症候群と言っても、一人一人によって困り感や特性は違います。毎日一番近くでみている母親や、サポートしている専門員が、どう対応してあげればベストか、把握していることでしょう。

ですが、園や学校ではそうはいきません。そして、園や学校が、一番本人が長く時間を過ごす場所であるのです。そこの人たちに一番理解をしていてもらわないと困ります。

そこで、支援方法として、サポートブックというものを作成する、という方法があります。

サポートブックとは、その人の取り扱い説明書のようなものです。

その人がどういう人で、どういうときに困り事を抱えていて、どうしてあげると良いか。どういうときに、どう困るのか。そして、それをどう助けてあげれば良いのか。園や学校生活の中でのシチュエーションに合わせて詳しくそれらについて書かれているのがサポートブックです。
アスペルガー症候群の子供の親がサポートブックを作成し、それを元に園や学校と連携をとりながら、うまく支援をしていく方法がとられることが多いです。

アスペルガー症候群のサポートブック