アスペルガー症候群の治療方法
治療法はあるのか
アスペルガー症候群は、先天的な脳の機能障害です。先天的な障害であるため、治ることはありません。基本的には治療法はないのです。
ただ、ないからと言って、何もしないわけではありません。アスペルガー症候群とどう付き合っていくか、どうすれば本人が生きやすくなるのか。それを一緒に考えながら対応していくのが治療である、ということです。では、その治療とは具体的にどういったものなのでしょうか。
療育からみられる成長
まず、アスペルガー症候群であることがわかった時期が幼児期であった場合、療育を受けることが出来ます。
療育とは、遊びを通した活動を行いながら、周囲がどう接するか、そういった環境の中で過ごすことが刺激となり成長を促していくもの、と考えられています。集団が苦手なアスペルガー症候群の人たちなので、療育はマンツーマンか小集団で設定されています。小集団の中で、自分の気持ちを相手に伝える練習をしたり、相手の気持ちを知る機会を作ったりします。
また、アスペルガー症候群の人は体の動きが不器用な人が多いため、活動として体操や手先の訓練的なものがプログラムに組み込まれていたりします。
医学的治療方法
療育以外での治療としては、薬での治療です。アスペルガー症候群の人はADHDや睡眠障害、不安障害なども抱えていたりします。衝動性や不安を抑えたり、睡眠リズムを整える、などの薬で治療を施されたりします。
一番大切な心のケア
これ以外では大人のアスペルガー症候群の場合はカウンセリングを行う、など心のサポートも治療として行われています。
アスペルガー症候群の人は、生きづらさを抱えやすいため、鬱などの二次障害を発症する可能性が非常に高いです。そのため、医師と定期的にカウンセリングを行うことにより、二次障害を発症していないかどうか、また、うまく問題を乗り越えていくにはどうすれば良いかなど医師とのカウンセリングで話し合うことによって、より心の安定した生活を送ることが出来ます。
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