アスペルガー症候群の人がかける迷惑

アスペルガー症候群の子供は、他の子供の調和や物事を理解することに人よりも時間がかかってしまうこが多々あります。幼稚園や小学校では集団生活がはじまります。集団の中では、何をするにも時間を決めて行うことや自分の感情と関係なくやるべきことはやらなければならないというルールが決められます。

ひとりひとりがルールを守り、集団を乱さないように少しずつ成長していく時期です。特に、小学校になると机の中やロッカーの整理整頓を上手にできなければならない時期ですが、アスペルガー症候群の中にはそれさえもできないこともあります。

アスペルガー症候群の子供は、集団生活の中で、決められたルールを決められた時間に行うことができずに、集団を乱してしまい迷惑をかけることが少なくありません。特に、他の子供との差が生じると生徒の保護者から苦情が出ることもあり、担任やアスペルガー症候群の児童、その保護者にとっても悩まされる課題です。

アスペルガー症候群の人も、学校を出るといよいよ就職し社会の一員として働くことになります。外見では「障害者」と感じさせることのないアスペルガー症候群ですが、接していくうちに違和感を覚える人も少なくないと思います。

自分の興味の範囲以外には意識が低いアスペルガー症候群の人は、大切な話をしているのに上の空であったり、何度も同じ質問をするなどで職場の同僚に不快な思いをさせることも少なくありません。

また、一般常識に欠ける面もあり、当たり前のことがわからず目上の人や取引先の企業にも迷惑をかけることも考えられます。本人は一生懸命に仕事をしていても無意識のうちにトラブルメーカーとなってしまい気が付けば同僚や上司が本人に変わって頭を下げていることだってあります。

本人にとっては辛いこともたくさんあるかと思いますが、迷惑をかけられる会社こそ、障害者に優しい会社であり長く働ける会社だと思います。