受動型アスペルガー症候群の結婚

受動型アスペルガー症候群の結婚

受動型アスペルガー症候群の結婚

自分の意見がまとまらず流されやすい受動型のアスペルガー症候群は、結婚も流されてしてしまうので、相手次第では安泰に続けられます。結婚生活は夫婦のどちらかが主導権を握っているので、定型の相手が主導権を握って、上手に家庭を切り盛りしてくれれば家庭の形は保てます。ですが、受動型のアスペルガーが主導権を預けられてしまうと判断ができないので話が進みません。

 

結婚生活の一番の問題は、アスペルガー症候群が定型に合わせたコミュニケーションによって気持ちを伝えられず、夫婦で共感できないことによって、定型の伴侶が不安になってしまうことです。

 

結婚に至るまで

結婚に至るまでの付き合う期間は、相手に関心を持っているので、アスペルガー症候群の特徴である「他者への無関心」も目立ちません。大人になるまでにパターン学習したコミュニケーション能力で両親への挨拶もできます。最近は不作法が当たり前になっているのでクリアできます。

 

結婚式も、相手と式場スタッフの言うままにしていればこなせます。

 

親戚・近所付き合い

親戚や近所からは「聞き上手」「いい人」「優しい」という評価が得られます。自分の意見をまとめて話すことが出来ないので聞き役に回っているだけなのと、空気を読み過るほどの気配りをするので「いい人」になります。その反動は帰宅して安心した時に、顔色が変わるくらいのボロボロの疲れになって出るのですが、本人はなんで疲れているのか、疲れているのかどうかも気が付いていません。

 

育児・PTCとPTA

妊娠出産というイベントは、男女ともに異常に気付きにくいという特徴から無事に乗り切れます。

 

育児は決まっている手順は出来るのですが、泣き方がおかしいことに気が付かない。遊んでいる子供が怪我をしないように「見ていて」という指示では、本当に見ているだけです。子供の激しい泣き声でかけつけたら「見ていたら縁側から落ちた」とか平気で言います。これもアスペルガー症候群に必要なパターン学習のひとつです。「見ている」が「事故が無いように止める」ことだと理解すれば、少しずつできるようになります。

 

子供が保育所や幼稚園、学校に入ると、PTC・PTAの交流を求められる活動がありますが、パターン化されてマニュアルもありますし、周囲の保護者たちが具体的な指示をくれるので大きな役を引き受けなければ乗り切れます。

 

外と中は違う

受動型は、外では無理をして空気を読んだ行動をしています。ですから外では「いい人」で、家の中で反動が起ります。ひとりになりたがったりマイワールドに引きこもったり、うつや不安神経症を併発することもあります。自分で判断が出来ないから、伴侶や子供に判断を任せます。自分の感情を上手く伝えられないから、家族とのコミュニケーションも困難で孤立しがちです。

 

家族は、居心地のいい場所を作る配慮をしてほしいです。

 

※関連カテゴリー:アスペルガー症候群の恋愛・結婚

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