受動型アスペルガー症候群の大人の特徴

受動型アスペルガー症候群の大人の特徴

受動型アスペルガー症候群の大人の特徴

アスペルガー症候群のうち、自分で判断が出来なくて周囲の人の意見に流されやすい受動型は、言葉が少なく物静かだと思われています。しかし、自分で判断して行動が出来ないので、積極的に他人に話しかけるとか、気を利かせて動くということが出来ないだけです。今が騒ぐ時だと判断すれば、大声ではしゃぐ時もありますし、スポーツに参加することもあります。

 

判断が出来ない

自分の事が自分で分からないので判断が出来ません。

 

仕事などでトラブルが起きても、何が問題なのか分からないから、手助けを求められない。体調が悪くても自覚が無いから、いつものように出勤して、同僚たちに「顔色が悪いよ。大丈夫?」と聞かれても「大丈夫?」という言葉を受けて「大丈夫」と答えてしまいます。この質問が「しんどいの?」で終わった場合には「しんどいよ」と答えます。流されて判断をしてしまいます。

 

受け身のコミュニケーション

自分の意見をまとめて他者に伝えることが難しく、何かの出来事や感情を誰かに話すという事にも思い至りません。

 

会話は聞き役になりがちで相手の話も真に受けやすいので、友人の愚痴や望みを聞くと、話して発散するだけものと、本当に変化を望んでいるものとの区別がつきません。空気を読み過ぎて、望みを良い方向に変えてあげなければと頑張りすぎることもあります。空回りをして疲れるけれど疲れたことにすら気が付かないので、周囲の人が休むように声をかけてください。

 

こだわりが強い

アスペルガー症候群は物事にこだわりが強いのですが、受動型は言葉で言い表さないので、普段から他人に伝えることがありません。

 

ひとりで黙々と何か集めていたり食べていたりするので、そこでこだわりが分かります。対人関係でも好意を持っている人に自分から接触していくことがあまり無いので分かりにくいのですが、感情表現が出来なかった分いつまでもこだわり続けます。

 

配慮が必要

受動型は自己主張がほとんどないので目立ちませんが、大人の場合は自分で判断が出来ないからこそのトラブルを起こします。来客への気配りが出来ないとか、他人の話を真に受けて騙されるなどです。本人はトラブルに気が付いていないことが多いので、周囲の人が様子の変化に気が付いた時に声をかける配慮が必要です。

スポンサーリンク