孤立型アスペルガー症候群の仕事

ひとりでいるのが当然で、集団の中で誰とも話していないことにも気付いていません。集団の中にいても、好きなことにひとりで取り組んでいます。

好きな科目の勉強があると偏ってその成績は良いか、全教科も自分ルールで勉強して好成績をとります。おとなしい優秀な子として評価され、壁にぶつかるのは社会に出てからです。

対人関係が苦手と気付かないほどのマイペースなので、空気を読んで皆と同じ行動をしなければならない職場や、他人の段取りまで配慮しなければならない仕事、阿吽の呼吸で合わせて仕事をする職場では、仕事が出来ない人になります。

社会に出て仕事が出来るようになる前に、家庭環境の問題があります。家庭環境が落ち着いていて、子供の興味を伸ばせる進学をさせてくれれば、興味を追求できる安定した企業や研究機関などに就職して、研究に没頭する幸せな仕事ができます。

家庭環境が落ち着かなくて、両親とも意見が合わなかったときには、自分の希望をはっきりと言葉で表現できない孤立型は苦労をします。

学校でも同級生たちと話が合わずスポーツなどで共感することも苦手なので、劣等感を抱いて大人になり、自分の得意分野を伸ばせていないために、仕事も自分に合わないものを選択してしまいがちです。

孤立型は他人との関わりが少ないのですが、必要な時には信頼している人に自分の要求を伝えます。要求が通らなくても、理由に納得できればしつこく主張はしません。会社で自分の思うような仕事が出来なければ、自宅で副業や趣味に没頭します。

他人へ気配りをすることには気が付きません。気配りをされていることにも気が付きません。だから職場仲間の理解が必要です。職場環境が良ければ「天然ボケキャラ」で仲間に入れます。環境が悪ければ必要な時以外放っておかれます。

自分の好きなことがはっきりしているので、周囲のサポートを受けながら才能を伸ばしていくことができます。職業を選ぶ時に、自分の興味を追求できる仕事を選び、その仕事に就くための社会性だけは身に付けましょう。