アスペルガー症候群とは
最近よく取り上げられているアスペルガー症候群。一体、アスペルガー症候群とはどういうものなのか。
アスペルガー症候群は発達障害と言われるものの中の1つであり、知的障害のない自閉症、とも言われています。自閉症の人たちが持つ特性と非常によく似ているものの、知的にも障害を伴う自閉症とは違い、アスペルガー症候群の場合は、知的には問題がなく、或は通常よりも高い知能を持つ人もいるものの、コミュニケーションや感覚などに問題があり、日常生活に支障が出てしまう、ということが多くみられます。
アスペルガー症候群の特徴について
大まかなアスペルガー症候群の特徴についてお話します。アスペルガー症候群は知的には問題がないため、問題は主に他者とのコミュニケーションに障害がみられます。集団行動が苦手で、大勢の中での会話や交流が困難で、人と会話が思うように出来なかったり、集団活動に馴染めず、その場にいられなくなってしまったりします。そのため、子供の場合は教室から抜け出してしまったり、不登校になったりします。
また、会話が苦手なため、人の言葉を言葉通りに受け止めてしまい、人から誤解されたり、逆に人の言葉を違った形で受け止めてしまい勘違いをしてしまうこともあります。そのため、学校などからは「理解が出来ていない」など問題児のレッテルを貼られてしまうこともありますが、適した言い方で対応してあげると、スムーズに集団活動を行うことが可能です。
※関連カテゴリー:アスペルガー症候群の特徴
感覚過敏とは
アスペルガー症候群の人には感覚過敏の方が多いのも特徴です。目、耳、触覚など感覚に関わる機能が通常の人以上に過敏、もしくは鈍感であるというケースが多いです。そのため、大勢の人がざわざわと話す場所に行くと、すべての音が一気に耳に入ってしまうため、上手く聞き取ることが出来なくなったり、強い不快感を感じる人もいます。音が通常よりも大きく伝わってしまうため、ドライヤーや掃除機など、特定の音を非常に嫌がることがあります。
また、目に関しては視覚へ訴える刺激が人よりも強いため、目的のものだけを見るということが苦手となってしまい、目に映る全てが一度に視覚に訴えてくるため、集中しても何かを見続けることが難しかったり、通常では何でもないものが、アスペルガー症候群の人にはとても怖いものに見えたりすることもあります。
この他にもアスペルガー症候群の人には、様々な特徴、いわゆる生活の中での困り感である特性がありますが、これはアスペルガー症候群の人によっても出てくる特徴は様々で、全員が全く同じかというと違ってきます。一人一人によってみられる特徴は違ってきますので、それぞれに適した対応が必要となってきます。
※関連ページ:アスペルガー症候群と感覚過敏
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