カサンドラ症候群の症状

カサンドラ症候群の症状

カサンドラ症候群の症状

症状の現れ方は様々です。カサンドラ症候群とは病気の名前ではなく、アスペルガー症候群の夫を持つ妻が、身体的症状および精神的症状を示すことを指しますから「現象」とでも呼ぶべきものです。

 

現れる症状は、自律神経失調症、体重の変動、自己喪失感、混乱や困惑感、罪悪感、抑うつ、パニック障害などが見られます。症状によって日常生活に困って受診するまでには、高いストレスを抱えた状態が続き、落ち着かない気分の日々を過ごします。

 

カサンドラ症候群で受診するには

受診するのは精神科です。カサンドラ症候群の専門医に受診をするべきなのですが、専門医は少ないのです。カサンドラ症候群の原因であるアスペルガー症候群ですら、精神科で誤診されるほどです。

 

友達は分かってくれない

精神的症状は、友達に悩みを話して緩和できることがあります。家庭餅の女性が集まると、夫の不満や愚痴を言い合って、「そんなことがあったの」「うちもそうなの」と共感してストレスを発散するものです。

 

ところが、アスペルガー症候群の夫の場合、「ちょっと変わっているけど良い人」だとか、得意分野で活躍していることもありますから、妻は恵まれていると思われていて、アスペルガー症候群ならではの、共感できないとか話がかみ合わない、ひとりで趣味に没頭してしまうなどの行動を話しても、誰も解ってくれません。

 

カサンドラ症候群による症状が出て苦しいという話をしても、友達は「うつは気持ちの問題」とか「しんどそうだけど大丈夫」などの一般的な言葉しか返さないので、ますます孤立した気持ちになってしまいます。

 

定型が自分だけ

アスペルガー症候群が分類されている高機能自閉症は遺伝します。ある家族の例なのですが、夫も2人の子供も、姑も義兄弟もアスペルガー症候群が疑われる一家の中で、妻である自分だけが定型発達者だという女性がいます。

 

彼女は常に身体的な異常を訴えています。過呼吸症候群も抑うつ状態も不安神経症もあります。友達に話しても解ってもらえないどころか、家族にも理解者がいないのです。誰も彼女に共感しません。家族同士の情緒的な相互関係は希薄ですが、彼女以外の家族は気にしていません、アスペルガーの特徴があるから。

 

そんな家族の中で、苦しい思いをして来た彼女ですが、最近カサンドラ症候群の存在を知りました。彼女は自分の症状の原因に納得したことで症状が軽くなりました。

 

症状が出たら

カサンドラ症候群はまだ一般的には知られていません。原因が分からないままに、症状が出て病院を受診する方が大半だと思います。精神科に行く方もあれば、かかりつけ医から精神科への受診を勧められることもあるでしょう。ひとりで悩んでいるのに症状も出て、病気への不安が高まるでしょう。

 

病気になるのは悪いことではないのです。精神科医師に辛い症状のことや自分の苦しい気持ちを話して、症状の原因を見つけましょう。

スポンサーリンク