アスペルガー症候群 仕事が出来ない

アスペルガー症候群は仕事が出来ないのか

アスペルガー症候群は仕事が出来ないのか

アスペルガー症候群は、出来ることと出来ない事の差が激しいので、向いていない仕事に就くと、ミスを連発しトラブルを起こす迷惑な存在になりかねません。しかし、向いている仕事に就くと、その人なしでは仕事が進まない程の中心人物になり、会社に大きく貢献します。マッチング次第で会社も本人の人生も変わってしまうのが、アスペルガーです。

 

出来ること

出来る事は、興味を持った分野の研究職、パソコンのプログラマー、会計士、文章の校正、在庫管理、資料作成、製品組み立てなどです。興味のあることや手順の決まっていることが得意です。得意分野では、自分の感性や持続力を生かして、人の役に立つ仕事が出来ます。また、軽度のアスペルガーであれば、専門分野のみの内容の相談業務や、マニュアルに沿った接客も可能です。

 

出来ないこと

営業職、旅行代理店のスタッフやホストホステスなどの気配りが必要な仕事、接客をしながらの調理、株式の取引などの、予測や急な変更がある仕事です。想像力が付いて行かず、混乱してミスを起こしやすいです。状況に応じた対応の詳細をしるしたマニュアルがあっても、素早い対応を求められる仕事は向いていません。

 

トラブルのフォローが必要

トラブルを起こす時は、対人関係のトラブルが多いので、上司や職場仲間のフォローが必要です。

 

本人が仕事の仕方にこだわって同僚に感情をぶつけたり、いつものところにいつもの物が無いことに腹を立てたり、取引先やお客さんの横柄な言動を許せなくて怒ったり、取引先やお客さんに失礼な言動をとったり、慣れない仕事や急な変更でパニックを起こして大声を上げたりと、同じ組織のメンバーを困らせるトラブルを起こします。

 

トラブルは誰でも起こすものですが、アスペルガーの起こすトラブルは予測できないものが多いので、都度、組織的にフォローの方法を考えます。本人にも、なぜそれがトラブルになってしまったのか、説明して分かってもらう必要があります。

 

仕事はできる

適材適所で仕事の内容が本人の特性と上手くマッチングすれば、大きな業績を残せるアスペルガーは、職場のメンバーの配慮を必要とします。配慮があれば仕事が出来ますし、配慮がなければ、仕事が出来るトラブルメーカーになります。仕事の内容が本人の特性と合っていなければ、仕事が出来ない人になります。仕事での失敗体験は劣等感を強く刺激します。

 

誰だって得意不得意はあるのです。アスペルガーはそれが極端に目立つだけなので、アスペルガーであっても無くても、いい仕事が出来るように、お互い助け合っていきましょう。

 

※関連ページ:アスペルガー症候群の長所と短所

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