アスペルガー症候群 部下

アスペルガー症候群の部下への対応

アスペルガー症候群の部下への対応

就職する前にアスペルガー症候群だと分かって雇用した場合は、支援センターからサポート方法の指導、精神科医の診断書、ジョブコーチの依頼など、具体的なフォローの仕方の指導があります。

 

本採用の前に、会社に実習に来ていたり、試用期間が設定されているので、その間に対応の仕方を知っておくと、本採用から良い関係を作れて仕事がしやすくなります。また、アスペルガーならではの専門分野で就職してきた時には、仕事に専念して頑張りすぎる特徴に配慮して、休憩や休みの設定が必要です。

 

アスペルガーのようだけど

就職面接に来た人を雇ったら、人の話を聞いていない、ミスが多すぎる、遅刻をする、話しかけても反応が薄い、小さいことにこだわって仕事が進まない、などの仕事のしにくさや、チームワークの難しさを感じることがあるかもしれません。それは、本人がアスペルガーだと気が付いていないか、就職をするために隠しているかです。

 

仕事のことが分からなくても誰かに聞くということを思いつかず、手探りで仕事をしていることもあるので、職場側の配慮が要ります。ルーティンワークなら、言葉だけでなく、誰かがつきっきりで教えれば出来るようになります。また、精神面の弱さから体調を崩したり、無断欠勤などで、迷惑をかけることもあります。

 

あまり迷惑をかけるようなら、病院受診を勧め、アスペルガーだという診断書か、他の精神疾患であるという診断書が出たら、仕事について具体的にどのような対応をしたらいいか、診断書を出した病院に相談をしましょう。

 

得意不得意がある

アスペルガーの場合は、「ルーティンワークができる」「一人で続けられる」「真面目」などの長所があります。短所は「接客が苦手」「スピーディーな応対が出来ない」「普段と違うと混乱する」などですから、製造業などで一人黙々と製造するとか、パソコンのプログラミング、在庫管理などの見た目で分かり、人付き合いが少なく、段取りが明確な仕事が得意です。

 

支援を受けての就職であれば、得手不得手があることを本人も知っていますし、会社側も指導が受けられますから、不得手なことを押し付けてトラブルを起こされるよりも、得意分野で業績を上げたほうが良いです。

 

トラブルを起こしたら

出来れば未然に防ぎたいトラブルですが、起きる時には起きてしまいます。アスペルガーの起こすトラブルは、対人関係か製品の製造ミスなどです。トラブルの相手の話を聞けば、怒って当然のことが多く、トラブルを起こした本人は、なぜトラブルになったか分かっていません。指導をするときは、丁寧に説明をし、逆恨みをされないように気を付けましょう。良かれと思って言った言葉で、部下が傷つきます。

 

怒ることで仕事への向き合い方が変わることを期待して怒ったりすると、気分を害して、恨み続けられる場合があります。それに、会社の為にも本人の為にもなりません。上司として仕事の指導が難しければ、支援センターも活用しましょう。

 

適材適所

アスペルガーは脳機能の偏りによる、社会性の障害とコミュニケーション困難、強いこだわりがメインの発達障害です。接客とチームワークが苦手で、決められたことの繰り返しが得意です。出来る仕事と出来ない仕事の差が激しいので、会社側や上司の配慮が必要です。

 

また、自分で自分の体調を把握できなくて、気分次第で休んだり、頑張りすぎたりしてしまうので、業務時間を会社側で設定して、健康管理を勧めましょう。適材適所で活躍できる仕事では、人並み以上の能率を上げるのが、アスペルガーの特徴です。

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