アスペルガー症候群 上司 対応

アスペルガー症候群の上司への対応

アスペルガー症候群の上司への対応

真面目で仕事熱心なアスペルガーは、職種によっては、社会性が低くても昇進します。また、同族企業では、血筋によって重役についていることもあります。仕事が出来て昇進した人の場合、部下が仕事の相談に行っても、上司の説明が分かりにくいことがあります。それは、その上司が独特の感性と継続力で果たした仕事なので、定型の感性とエネルギーでは難しいからです。

 

それに、コミュニケーションが下手なので、上司の説明が分かりにくいということもあります。同族企業で重役についている人は、あまり仕事はしていないことが多いのですが、役割の仕事はしてもらわなくてはならないので、部下の方で仕事の段取りを細かく決め、選択肢を減らして、その中から選んでもらい、大事な決定を任せたようにセッティングすると、比較的上手く回ります。

 

こんな上司はアスペルガーかもしれない

偏見の目が注がれるアスペルガー症候群は、公表して役職に就ける人など、ほとんどいないと思われます。ですから、大体は、上司自身も自分がアスペルガーだと気が付いていないか、隠しているかだと思います。アスペルガーの上司は、真面目で部下をえこ贔屓しない、嘘もつかなければごまかしもしない、公明正大で私利私欲の無い人物です。

 

困った面では、感情的になりやすく、その怒りのポイントが部下には理解できない、人生相談をしても乗ってもらえないし、困ったことが起きて相談に行くと、解決はしてくれても心理面のフォローはしてくれない。昔のことをよく覚えていて、いつまでも言うとか、失礼なことを平気で言うなどの、無自覚のパワハラもあります。

 

書籍などから得た、組織内における理想の人物像を持っていて、事ある毎に口にして、その思想を実行しようとするので、組織内から浮くこともあります。

 

上司への対応

アスペルガーの上司は真面目な人なので、仕事の真面目な相談には乗ってくれます。融通が利かないので、トラブル処理などには向いていないのですが、真面目な人柄だけで難局を乗り切ったりします。付き合いにくいですが、特定の部下をいじめたり、利用したりはしないので、部下が自立して自分の仕事をこなしていれば、問題はないと思われます。

 

上司とは仕事と割り切った対応をするべきで、プライベートまで依存したり頼り切ったりすると、上司の心理的負担になります。依存した自分も、上司の的外れな返答や乏しい共感にがっかりします。

 

チームワークの取り方

仕事とはチームワークが主ですが、日本の場合はプライベートにまで、仕事のチームワークを引きずります。アスペルガーの上司は仕事だけのチームにしておいた方が、お互いの為です。その組織で仕事をすることになったのは、自分自身なのですから、上司と部下としての役割のみの関わりで抑え、プライベートまで頼らないようにしましょう。

 

仕事をする

あなたがその会社で働くのは、その上司の為ではなくて、自分の為です。自分が会社の一員として、その会社にいるのですから、上司はあくまでも書類を通過させる人、会議に出て結果をもらってくる人、トラブル処理をしてくれる人、程度に考え、まずは自分の仕事をきちんとこなしましょう。

 

上司にアスペルガーの特徴が見られ、納得できないことで怒られたり、失礼なことを言われて耐えかねたら、もっと上に訴えて行けばいいのです。訴えて行っても、まずは自分の仕事が出来ていなければ、聞いてはもらえません。

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