アスペルガー症候群 生き方

アスペルガー症候群の生き方

アスペルガー症候群の生き方

メディアで「恵まれたアスペルガー」という言葉を見かけます。アスペルガーが持っている特別な感性や才能を生かして世の中の役に立ち、周囲が本人の特性に合わせてくれて、「変わり者だけど天才」と、社会から認められている人たちです。

 

反面、何をやってもうまくできず、家族からは虐待を受け、友達もいなければ勉強も運動もできない、孤独と劣等感だけを抱え、ネット界でまで「アスぺさん」と嘲られ、交流を断って引きこもっている人もいます。その中間で、マイペースでできる製造業などで、友達は少ないし、贅沢も出来ないけれど、生活は出来ているという人もいます。同じアスペルガーなのに、生き方には大きな差があります。

 

アスペルガーに向いている仕事

研究者やプログラマーなど自分の興味を追求できる仕事、特異な感覚を生かした音楽家や画家などのクリエイティブな仕事、強くこだわる性格を生かした会計や在庫管理、タイムキーパーの仕事、製造業のような毎日同じ繰り返しを行う仕事などが向いています。特に、興味を追求できる仕事が社会の需要に合致した場合、素晴らしい才能を発揮出来ます。

 

アスペルガーに向いていない仕事

接客業とペースが安定しない仕事です。しかし、マニュアルがあり、マニュアルに無い事態が起こって困った時には上司に任せられる接客業なら出来ます。ペースの不安定な仕事も、飲食業の裏方などの、忙しい時にはスピーディーに、暇な時にはのんびりと雑談をするよう求められるような仕事では、ペースの乱れについていけません。

 

しかし、上司と信頼関係が出来ていて、スピーディーな時も具体的な指示を一つだけ行う、とか、のんびりしている時には次の支度をしておく、などのペースを保てる具体的指示があれば、出来ることもあります。

 

※関連カテゴリー:アスペルガー症候群と仕事

 

社会性を身に付けよう

どんな仕事でも、人付き合いはあります。人数の多少の差はありますが、社会生活はありますから、挨拶や服装などの社会性が必要です。その社会性について、非合理的だと感じることもあるでしょう。非合理的なのに、なぜ誰もおかしいとは言わないのか、疑問に感じますし、納得のいかない事には従いたくないと思います。

 

社会性を身に付ける事とは、日本に来た外国人が、日本人の習慣に合わせて箸の使い方や温泉の入り方を覚えるようなものです。円滑な社会生活を送るために、社会の大多数を占める、定型の生活習慣に合わせる練習をしましょう。

 

個性的な生き方

独特の感性と才能を持つアスペルガーは、型にはまらない個性的な生き方をすることも可能です。個性的な生き方をするためには、コミュニケーション能力や社会性が必要です。今の生活に不満がある方は、支援センターのサポートを受けましょう。

 

サポートを受けるための最低限のコミュニケーション能力と勇気は要りますが、場に応じた適切なコミュニケーション方法や社会性のパターンを身につければ、生きるのが楽になります。

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