アスペルガー症候群 ADHD 症状

アスペルガー症候群と関連のある病気・障害

アスペルガー症候群と関連のある病気・障害

ADHD

発達障害と言われる障害はいくつかありますが、その中でもよく耳にするのは、アスペルガー症候群、ADHDなどです。アスペルガー症候群は、知的障害を伴わない自閉症と言われています。ADHDは注意欠陥多動性障害という障害です。

 

ADHDの特徴は、まず多動という部分では、落ち着かない、じっとしていられない。不注意という部分では気が散りやすい、集中出来ない。あとは衝動性という部分もあり、他人の邪魔をしてしまう、順番が待てない、などがあります。

 

このADHDという障害は、これだけの症状がみられる人もいますが、アスペルガー症候群の人が、このADHDを持ち合わせている、という両方の症状がみられる、というケースが実は少なくありません。ADHDの症状は誰の目にも明らかな特徴なので、ADHDだけの診断かと思っていたら、実はアスペルガー症候群の特性も持ち合わせていた、ということがあります。

 

両方持ち合わせている場合は、支援の仕方も違ってきますので、注意深く観察して判断する必要があります。

 

※関連ページ:アスペルガー症候群とADHDの併発

 

うつ病

うつ病を発症してしまった人の中で、実はアスペルガー症候群の人というのは数多くいます。

 

アスペルガー症候群の人の特性は日常生活の中で困り感を抱えやすいため、正しい支援が受けられないと、非常に辛い思いをしながら学校生活や社会生活、また至って普通の日常生活も苦しいことが多いため、心を病んでしまい、うつ病を発症してしまいやすいのです。これを、二次障害と言います。

 

アスペルガー症候群は先天的な障害なので、持って生まれたもので治そうと思っても治りません。ですが、アスペルガー症候群は治さないといけないような病気ではなく、持って生まれたもので何も悪いものではありません。周囲が正しく理解してあげて環境を整えてあげれば、何の負担もなく幸せな生活が送れます。

 

ですが、うつ病の場合は違います。うつ病は障害ではなく病気です。悪いものであり、治さなければいけません。心を壊してしまいやすいアスペルガー症候群の人は、うつ病になってしまうことがないよう、気を付けていく必要があります。

 

統合失調症

統合失調症とは、幻覚や幻聴症状がみられたり、引きこもったり、うつ病のような症状がみられたり、精神的に不安定になったり、などの様々な症状がみられます。症状の一部がアスペルガー症候群の人の症状と似ているため、またアスペルガー症候群という診断名が近年つけられたので、それまではアスペルガー症候群の人は、統合失調症と診断されてきた人が数多くいました。

 

ですが、統合失調症は生まれ持った障害ではなく、精神の病気なので、昔はそうではなかったのに、ある日突然発症してしまう病気です。ですが、アスペルガー症候群は生まれたときからそうなので、みられる症状はずっと変わりません。ここが大きな見分け方の特徴となります。

 

※関連ページ:アスペルガー症候群と統合失調症の併発

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