職場の上司がアスペルガー症候群でした
ガリバー 34歳男性 医療職
異動先の上司がアスペルガーでした。
それまではあまり接したこともなく、ちょっとかわったおじさんだなとだけ思っていたのですが、異動するにあたって職場の管理者に呼ばれ、「本人の希望により公にはしてないが、お前が異動する部署の責任者（Hさん）はアスペルガー症候群だから補助してやってほしい。大変だと思うがよろしくな」と言われました。
私の職場は典型的な年功序列。どれだけ職能が劣っていても勤続年数が長ければある程度のポジション（といっても係長までですが）まで行けるのです。
またどうやらアスペルガー症候群と診断されたのはごく最近で、役職に付いてしまってからということ。病気を理由に降格処分にするわけにもいかず、そのままのポジションで仕事をしているのです。一緒に働くようになりその大変さがよくわかりました。
これまで黙って静かに仕事をしていたかと思うと、突然何かにとりつかれたかのように席を立ち、どこかへ行ってしまいます。
最初は「調子が悪いのかな？」と思っていたのですが、あまりに頻繁なので後ろをついていってみると、突然書棚の整理を始めたり、書類を作成してしまうのです。当然その分仕事は遅延しますから、残ったメンバーで担当しなければなりません。
また業務上臨機応変に対応するべきシチュエーションも多々ありますが、自分の中で決まったマイルールを頑固として崩さないため融通が利かず、他のスタッフがフォローに入らなければならないときもしょっちゅうです。医療の世界は日進月歩で日々進化していくにもかかわらず、彼だけは昔からのやり方を変えようとしません。
それでは問題なのでこっそりと本人がいないところで直すのですが、なぜか修正されているのをいつも発見してしまい「なんで勝手に直すんだ！」と怒るのです。
アスペルガー症候群と診断がついてもプライドはそのままなので本当に困ってしまいます。また人の気持ちを考えずに発言してしまう事もよくあり、職場の雰囲気を悪くしています。もちろん病気だという事は頭では理解しているのですが、仕事が多くてみな必死に残業している時に「犬の散歩があるから帰るわ」なんて言われるとカチンときます。若手よりも給料たくさんもらってるのだからちゃんと働けよな、という気持ちになってしまうのです。
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