子供がアスペルガーじゃないかと思ったら
プロフィール: ミクロンさん、35歳女性、主婦
子供が3歳の時にアスペルガーではないかと疑いました。 日常生活ではそんなに困ることはないけれど、お友達との過ごし方がちょっと違うかな。から始まり、いつもと違うことをするとパニックになったり。
自分の興味のないことには無関心で、興味のあることに異常に執着したりします。
発達相談所で検査を受けたところ、やはり高機能自閉症スペクトラムとのこと。知能は高いが凸凹がかなりあるタイプでした。
年齢が上がり、年中、年長の頃は幼稚園でも一人で本を読むことが多いです。お友達と一緒に遊ぶ姿がなかなか見られないのは親としてはかなり寂しいです。お友達とのトラブルというと、ルールを守らない子にきつく注意して、喧嘩になるくらいで、いわゆる「良い子」としてみてもらっています。アスペルガーの子供は不器用さもありますが、賢い子が多いので、知能でカバー出来るようになってきます。
居住する地域では、高機能の場合、優先度が下がるそうで、療育は受けられていません。手先を使う遊びや、体を動かすスイミングなどをして、発達の凸凹の凹の部分を拒絶しない程度にするようにしています。また、自己肯定感が下がりやすいので、自分の得意なものは思い切りやらせてあげてとのアドバイスをもらい、パズルや算数、読書はどんどんさせています。
苦手なことも「出来るようになる」を目標にしないで、「毎日やってみる」を目標にして、毎日やったかどうかをシールを貼ったり、スタンプを押したりして可視化するようにしました。すると、最後までやるという力は確実についたようです。「僕はやれば出来る」という自信も。
アスペルガーの子供を育てるのは大変です。こだわりに付き合ったり、子供の好きな分野の会話が尋常でなかったり。でもルールを守るという素晴らしい面もあるので、
「このお話を読んだら、これをするようにしようね。」等と上手にルールを作るのがうまくやっていく秘訣かと思います。
なかなか自分の子供が発達障害だと受け入れるのは大変かもしれません。周りの人たちに否定されるかもしれません。でも、それを受け入れることで先が見えてきます。
先生から「厄介な子」と思われないのに必要なのは、親が一生懸命になっていること、先生にきちんとお礼を伝えること、子供にもどんなささいなことでも素直に「ありがとう」 が言えるように日常で気を付けていれば必ず「素直で可愛い子」と見てもらえます。
アスペルガー=悪では決してありません。出来ない部分がある分、飛び抜けて良い面が必ずあるのです。
将来を心配してしまいますが、「出来ないことを周りの人に頼める力」をつけるのも大事。どんな普通の人だって、一人では生きられないのですから。
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