アスペルガー症候群の人は職場不適応によるストレスがある

アスペルガー症候群の人の職場でのストレス

障害を持っていてもそうでなくても職場でストレスを受けることがあるはずです。人間にとって適度な緊張感や適度なストレスは良い刺激だと言われていますが、それが過度になると人をダメにしてしまいます。

アスペルガー症候群がどれだけ人に無関心でマイペースな障害であっても職場不適応によるストレスは計り知れないものだと思います。健常者にとってアスペルガー症候群の人がどのような面で大変なのかわかりにくく、それを伝えることもうまくできないため尚も辛い思いをしてしまうケースがあります。

アスペルガー症候群は大人でもマニュアルが必要

アスペルガー症候群の人の多くはマニュアルがあればできることがたくさんあります。マニュアル通りに物事が進んでいれば安心して働くことができます。しかし、緊急事態が起こった場合やマニュアルにない出来事が起こってしまった場合、うまく対応することができません。

毎日黙々と単純な作業をしているのであればそれほど問題はないのかもしれませんが、人と背接する職場で働いている場合強いストレスを感じることがあるでしょう。例えば、お客さんが来たら「いらっしゃいませ」「おはようございます」など挨拶をするというマニュアルは一般的ですが、クレームを言いに来たお客さんが来るなど、予想していなかったことが不意打ちに起こると到底対応することができません。

アスペルガー症候群は大人でも子供でも、予想外の出来事に対応することがうまくできずに苦しむことが多々あります。人と接する職業の方や変化の著しい環境にある方は、職場不適応になりやすい傾向があるため自分で気を付けることが大切です。

職場不適応によるうつ病や睡眠障害などが引き起こされるケースも少なくなく、心身に不調が生じる前に対処すること、または症状が出て来たら早急に医療機関を受診することが必要です。

アスペルガー症候群の人は職場不適応によるストレスがある